2023年01月29日

建築計画は敷地を眺めて決める

斜面地の建築計画は敷地を眺めて決める。
先ずGoogleの航空写真とストリートビューで見てから敷地周辺を歩く。敷地測量図、都市計画図、高低測量の結果を見て平面図と断面図を作成する。何かたたき台があると考えやすいので、大雑把なボリュームを求める図面である。
意匠設計者が作成する図面は、敷地の範囲だけしか描いていない図面を見かける。周囲が平坦か、段差があるか分からないこともあり、航空写真を見て指摘することがある。
隣接地の状況も把握することは重要で、特に難しい計画の場合は自分で現地を歩く。工事用の車両のことも考える。コンクリート打ち放しの場合は、近くに生コン車の待機場所があるか見ておく。昔、現場の所長に言われたことである。コールドジョイントをつくらないよう配慮する。
道路の条件で杭の種類も決まる。片土圧を受ける場合は直接基礎、地盤改良、場所打ちコンクリート杭の順に検討し、スクリューパイルは使わない。建物重量と摩擦で間に合わなければ、無理な設計は行わない。


posted by TASS設計室 at 19:30| 閑話休題