2023年01月16日

鉄骨系プレファブと鉄骨造

鉄骨系プレファブや大手企業の鉄骨造が注目されている。
施主は大手ハウスメーカーのショールームに行き、その建物を気に入ってしまう。
そこで見積りを見てびっくり、現実の世界に引き戻される。何が気に入ったかというと、設備やバリアフリーとか、表面的なものである。そのくらいのことは、従来の設計で対応できる。
構造コストに注目する際、分かりやすいので基礎と鉄骨に注目するが、それらをいくらいじっても限界がある。
中小の会社は、大手企業にできない計画を行うことである。斜面地、変形した敷地、狭小地の計画で威力を発揮する。大手企業は、そのような敷地に手を出さない。
設計の初期段階で、意匠設計者の技量にかかっている。ひと睨みで完成形をイメージするのが設計者である。
いじくりまわすことが意匠ではない。
夢をふくらました設計を行い、見積りを見てびっくり。構造コストを下げたいという。それなら、最初から躯体コストを下げた設計を行えばよいではないか。そこに肉付けを行うのである。
計画上の制約はあるが、大手企業のプレファブ建築は総合的に良くできている。



posted by TASS設計室 at 16:55| 鉄骨造