2022年12月21日

RCかWRCか

WRCで計算していたら、1階のY方向だけが総曲げモーメントが不足して、耐力が出ない。2階以上はWRCが成り立つ。何とかクリアさせることも1つの考えである。
RC耐震壁付きラーメンでも計算しているが、1階をラーメン、2階以上をWRCにするという手もある。
そんなことをやると、2つのプログラムを使うことになり計算が面倒である。壁式ラーメンという手もあるが、ルート1でもエクセルで計算するのは大変だ。市販されている壁式ラーメンのプログラムもあり、興味はあるが、使用頻度が低そうなので、購入する気がしない。どうせ1回だけ使って、その後1〜2年使わないものになってしまう。
開発元は需要を見込んで開発したのだろうから、壁式ラーメンにチャレンジしてみたい気持ちはある。
高さ20m以下の共同住宅の設計では、方向別にルート1とルート3を組合わせることもあるのだから、壁式ラーメンは理にかなっている。
WRCの壁厚を厚くして、無理やりラーメン風にしたことはある。RCラーメンのほうが、杭まで一貫して計算できるので都合がよい。エクセルで手計算は、やめておく。RCラーメンで、耐震壁の方向の柱梁の断面を小さくし、壁構造のようにしてみる。いずれにしてもルート1でまとめる建物である。


posted by TASS設計室 at 23:50| 構造設計