ディテールに興味がないと、自分なりにディテールを工夫することができない。ディテールは現場で考えるものと思っているのかもしれない。
試行錯誤しながら詳細図を作成して決めるのがディテールである。躯体との関係を示し、施工手順を考える。
現場で組み立てている鉄骨階段もある。せっかくユニットに出来るのだから、吊り込むことを考えたらどうかと思うが、板を貼るようにササラ桁に踏み板を現場溶接しているところもある。無理して吊り込むよりも、そんな方法でも良いかもしれない。割り切って、そんな構造図にすることに決めた。
意匠設計者は、そんなことを考えていない。図面に「鉄骨階段」と書き、「有効幅員・蹴上・踏面」を示せば済む。仕上げを含む階段詳細図を作成する意匠設計者は少ない。手摺のディテールは気になるところである。
2022年12月17日
ディテールに興味がない
posted by TASS設計室 at 17:52| 閑話休題