建築計画で客は自分の考えを言うが、更によい案や意外な案も求めている。
客が提示する案が良いとは限らない。人は自分が思うように考えるものである。客は自分のことすら分からず、自分自身を客観的に見ていないこともある。観るというほうが良いかもしれない。
客が言うことの本心を見抜くことが重要で、それを踏まえ切り口を変えた見方も必要になる。
社長が言ったから、会長が言ったから正解、ということはない。せっかく複数の人が設計に関与しているのだから、それを機会として様々な可能性をチェックすることができる。それで最適解を出すことになるが、その時こそトップの決断である。
我々が出来ることは、情報提供と考え方を誘導するところまでである。
2022年12月15日
客は良い案を求めている
posted by TASS設計室 at 14:15| 閑話休題