木造住宅や小規模建築の設計を行っている人は、支持杭を使うことに慣れていない。
小径のスクリューパイルを使い慣れると設計の範囲が広がる。小規模というと短辺方向の寸法が小さく、塔状比が4を超えることもあり、地震時に浮上りが生ずることもある。塔状比が2.5を超えたら基礎の短期接地圧に注意する。
支持層が深い時は摩擦杭を使うことを考える。引抜に抵抗できる杭が必要になる場合に使う。狭小地というのは、道路も狭い場合があり、杭打ちの機械が入るかどうか検討する。
スクリューパイルの使い方に慣れ、鉄骨造の設計ができると、狭小地の建物の設計ができるようになる。適用可能な構造計算ルートはルート3しかないので、保有水平耐力計算に慣れることが必要になる。