RCやSRCもハイブリッド構造と言える。
RCはコンクリートに鉄筋を加え、曲げにも効くようにした。
SRCはそれに鉄骨を加えたもので、ヤング係数比を考慮して強度を累加する。
角型鋼管の中にコンクリートを詰めたCFTもあり、軸耐力の増強と軸方向変形を抑制する。
角型鋼管の空洞にコンクリートを詰めず、外側をコンクリートで被覆するものもある。
建築学会の参考書の中に混合構造を紹介しているものもある。SRC柱に梁Sは昔から定番の設計だが、柱RC・梁Sというものもある。
さて、こんな要領で木を組合わせたらどうだろう。
マルチスプリングで解析できるようになったので、ヤング係数の異なる材料の組合せで自在に計算できる。
難しい課題は接合部である。複雑な設計にするとコストがかかり、RCかSにしてしまうほうがよくなる。
床・壁・小梁を木にするならディテールは難しくない。SRC造でPC小梁、RC造でQLデッキは経験済みである。
木造で鉄骨梁を使うこともある。軸力が大きな柱を鉄骨にしたり、木造ラーメンフレームの代わりに鉄骨ラーメンを加える設計もある。
設計は自由自在である。
2022年12月10日
ハイブリッド構造に注目する
posted by TASS設計室 at 18:15| 構造設計