2022年10月26日

荷重拾いとモデル化

構造計算の最初の段階は建物の形状を整理し、モデル化することから始める。
フレームのモデルが適切につくれるか整理しないと、応力計算をおこなうことができない。
荷重拾いも重要で、仕上げやフカシ荷重などを整理する。その段階でスラブ厚を決め、小梁の断面と配置を決める。バルコニーの重量は、水勾配や手摺の脚部などのディテールを考えると結構な重量になる。パラペットの重量も同様である。
ファジーな意匠図から構造芯を求めるが、斜め軸の通り芯が直交座標系と交差しないものも珍しくない。優先順位を決めて判断する。RC造は剛域長で辻褄を合せるが、鉄骨造は節点座標が基本になる。
このあたりをメモしながら、一貫計算プログラムのデータ入力を行う。
斜め軸がある場合、任意形状のスラブを配置する機能があるプログラムは便利だが、それがなければダミー梁を配置する。ダミー部材を配置する機能がない場合は、小断面の梁を入れて荷重の伝達を行う。
基本は x-y-z の座標である。
posted by TASS設計室 at 19:47| 構造設計