構造設計は計画の初期段階で半分は終わっている。
仮定断面とは言うものの、電算で保有水平耐力まで計算してしまうので、大筋は決まったようなものである。早い時期に工事費の概算を要求されるので、杭まで決めてしまう。
アースドリル(場所打ち杭)あるいはスクリューパイル(e-Pile)を使うことが多いので、計算データは揃っている。
2x4工法の場合は、構造図に合わせて意匠図を描いてもらうことがある。納まりを理解していない意匠設計者がいるので、開口部の寄り寸法を決めてしまう。
木造は227.5mmなど、0.5mmまで寸法を表示することがあるが、0.5mmは切り上げ、あるいは切り捨てにしている。そんなことを図面に書かないと、審査機関から寸法の不整合があると指摘されてしまう。
ずいぶん精密に設計するようだが、現場では墨を打って寸法を決めるので、0.5mmなんか意味がない。
2022年10月24日
計画段階で半分終わっている
posted by TASS設計室 at 00:04| 構造設計