一瞬、同じものを見ても、得る情報量が人により異なるので、相手を考えて図面を描く必要がある。
構造設計者が相手なら、構造計算書があれば主要な骨組は理解でき、伏図と軸組図と部材リストがあれば更によく分かる。点と線を見て頭の中にイメージすることができるからである。
ところが、現場に対しては、施工図がないと伝わらない。現場に施工図や製作図を担当する人がいると、打合せやチェックに時間がかかることがある。小さな建物の場合、面倒なので自分で描いてしまったこともある。
それから、施工図的構造図、施工図風構造図、構造図風施工図にすることがある。
施工図を描く人は、構造設計を行っているつもりで施工図を描くことである。構造計算ができる人が施工図を担当するとよいが、ゼネコンの大現場のようにはいかないものである。
鉄骨造はファブ任せの現場が多い。
2022年09月23日
眼の解像度、理解の解像度
posted by TASS設計室 at 08:51| 建築士