2022年08月28日

木造を普及させたいなら・・・・・

中規模木造を普及させたいなら、kizukuri や kizukuri-2x4 しか使えない木造専業の構造設計者のレベルアップが必要だ。
4階建て以上になると、構造計算ルートが軸組工法ではルート2あるいはルート3、2x4工法ではルート3が要求される。構造設計一級建築士の資格を持たない場合は、同資格を持つ人にハンコを押してもらえばよい。その際の費用は、適判の判定費用程度、構造設計のコンサル費用としては、構造設計料の30%が目安である。

木造は軸組工法よりも2x4工法のほうが設計の自由度が高い。「2x4壁式」が使えるようになると、中規模木造建築の設計ができるようになる。
「2x4壁式」は普通の構造計算プログラムであるため、kizukuri あるいは kizukuri-2x4 から構造計算に取り組んできた人には、越えなければならないハードルがある。
先ず、シンプルな形状のRC造3〜5階、S造3〜5階の計算を手計算で行うことから始めることである。その規模の構造計算例は、参考書に載っている。

木造の骨組はプレカット業者が行うことが一般的だが、その会社に構造設計技術者がいることが必須である。社内に人材がいない場合は、構造の分かる中心人物を構造担当として決めた上で、顧問や協力事務所を集めることになる。
posted by TASS設計室 at 19:32| 構造設計