鉄骨造4階と木造4階、どちらが自由度が高い設計が可能か。
平面的に斜め軸が有ったり、吹抜があり建物が2分されることもある。
外部鉄骨階段が付く場合もある。
狭小地の4階建ては、塔状比が4を超えることや、浮上りが生ずることもある。
僕は木造の塔状比は2.5を限界と考えている。建物の重心位置での塔状比である。
短辺方向のスパン 4.55mで高さ11.375mである。ここで言う高さは一次固有周期計算用の高さである。
剛床が成り立たない場合は、独立水平変位を設定して計算する。こんな時S造は柔軟に計算できる。
軸組工法4階建てを好んで設計する人がいるが、条件によってはルート2で計算できるという利点がある。
軽量鉄骨造が比較に出てくるが、鉛直ブレースの配置が適切で、1階から3階まで柱を通すことができ、鉄骨建て方が一気に3階まで可能なら軽量鉄骨造もよい。丘立ちの柱が少ないことが条件となる。2階建てなら柱通しにすることが定石だ。基礎は布基礎で、部分的な浮上りを許容する。
@2x4工法【ルート3】
A軸組工法【ルート2またはルート3】
B軽量鉄骨造(建て方を考えると3階建てまでが妥当)【ルート1】
C鉄骨造【ルート3】
D壁式鉄筋コンクリート(WRC)造【ルート1】
E混構造(1階WRC、2〜4階2x4工法)【ルート3】
2022年06月12日
鉄骨造4階と木造4階、どちらが自由度が高いか
posted by TASS設計室 at 19:40| 構造設計