木造4階が普及しない理由は、意匠設計者が設計しているからである。
構造設計者が法規に強くなり、基本計画を行うほうが効率の良い計画ができる。
多くの木造専業の設計者は、2階建てかせいぜい3階建ての設計を行っており、中層建築の設計の経験がない。
基本計画の図面で、木造3階建てを、そのまま4階にした図面が送られてくる。
杭基礎になると、全く手が出ない。杭頭モーメントを基礎梁で処理する支持杭のことである。
杭と言えば地盤改良と思っている人がいる。見たことがなければ設計できない。
混構造を含み、5階建てまでの設計を経験すると応用範囲が広くなる。斜面地の建物は必然的に最下層がRC造あるいはWRC造となる。
建設コストを考えると、上部の木造は2x4工法になり、下部は大きなピロティがない限りWRC造がバランスがよい。
ピロティがあっても、ピロティの外側に耐震壁が配置できればWRC造も可能になる。
2022年06月11日
木造4階が普及しない理由
posted by TASS設計室 at 09:23| 木造の構造計算