壁式鉄筋コンクリート造の応力計算で、平均せん断力法は古いという人がいる。
しかし、壁式構造の応力計算は、平均せん断力法が適しているのではないか。2x4工法、木造軸組工法でも同様である。
軽量鉄骨造の認定工法では1Pの耐力パネルを標準としているが、同じ断面の鉛直ブレースを配置する場合、1Pを2つ並べる場合と柱間隔が2Pの場合では負担する水平力が異なるが、単純に2倍にしている。
軸組工法のスジカイも同様の考え方である。これも平均せん断力法である。この程度の計算で十分と考えている。
東京デンコーの壁麻呂・壁式診断・2x4壁式3 の三つ子のプログラムは、使い勝手が類似している。混構造の計算は2x4壁式3で行うが、これは大変便利だ。1FをWRC造・2〜5Fを2x4工法という建物の計算も一発で可能だ。タイロッドの計算にも対応している。
僕は壁式鉄筋コンクリート造単独の場合、元祖「壁麻呂」は使わず、構造システムの「HOUSE-WL」を使う。