壁の耐力の計算方法は、RC計算規準とRC耐震診断基準の2つに大別される。
RC造の壁の耐力は、剪断で決まる場合と、曲げで決まる場合があるが、それらに構わず平均剪断力法で計算することもある。前々から気になっているが、2x4工法の耐力壁は、60cm以上の長さがあれば、平均剪断力法で計算することができる。ところが、壁の耐力が「曲げ」で決まる場合は、平均剪断力法で求めた耐力ほど耐力が上がらない。
平均剪断力法だけではなく、壁の破壊形式を考慮した耐力の計算方法を採用したほうが良いと考えている。RCの耐震診断における壁の評価方法が参考になる。
2x4工法の場合、反曲点高比を 0.5 として応力計算を行っているが、その妥当性について、十分な説明が必要である。応力は求めたものの、断面検定が省かれている部分がある。
結果として、現在の構造計算指針で良いとするならば、それなりに解説することが必要である。