通称緑本、枠組壁工法建築物構造計算指針と新グレー本(軸組工法許容応力度設計)を比較すると、検討内容にズレがある。一定の条件の下で、検討を省くことができるが、厳密に適用されていない場合もある。
注目すべきは、下記の各項目だ。
・水平構面の検討
・梁の上に耐力壁が載る場合の、壁耐力の低減
・偏心率の計算
・引き抜き金物の検討
コンピュータを用いることが前提となるが、2x4工法でも、これらの検討を省かなくても良いのではないだろうか。
木造建築、軸組工法や2x4工法の業界は、2x4工法以外の構造技術者が参加することが必要だ。
軸組工法と2x4工法を棲み分ける必要もないので、両方まとめて木造とし、
・木造軸組工法
・木造壁式工法
という2つのカテゴリーにすれば良いのではないか。
軸組工法でも、面材の耐力壁を用いるので、両者を区別する意味合いが薄くなる。
2x4工法の反曲点高比 0.5 という部分を見直し、応力計算と断面算定の整合性を図ることも必要だ。