大規模2x4工法が注目されているが、基本設計の段階で、構造計画ができていないものが見受けられる。
ビルやマンションを設計している意匠設計者や壁式鉄筋コンクリート造に慣れている意匠設計者は、理にかなった計画を行っている。
上下関係を意識し、平面図を描きながら、常に頭の中は立体をイメージすることである。
耐力壁端部のスタッドの本数や めり込み耐力に関しては、3階建て住宅とは比べ物にならない応力が生ずるので、ディテールを工夫することが必要となる。設計者の判断で設計すれば良いのだが、合理的な考え方を示し、標準的な手法を公表しても良い。
壁式鉄筋コンクリート造と比較して考えると分かりやすい。平均剪断力法で計算するので、WRC も 2x4工法 も、応力計算までは同じ考え方である。2x4工法の場合、壁の高さと床組みの高さの合計が階高になるが、これをWRC造に置き換えると、厚さ 25cm の床を高さ 245cm の壁が支えているというイメージになる。