2x4工法の6階建てを普及させるためには、保有水平耐力計算を普及させることが急務だが、kizukuri-2x4 だけで計算している人は、その2歩手前である。
なぜ、2歩手前かと言うと、壁の剛性と耐力で計算することができないこと、水平構面の計算ができないことである。kizukuri-2x4 のような使いやすさで、保有水平耐力計算ができる構造計算プログラムがあれば、2x4工法の6階建ても普及するに違いない。
そこで、施工上の懸念が1つある。スタッドの見付幅が 38mm であることが気になる。見付幅の中央に釘を打つなら良いが、合板の継ぎ目になり、2列に釘を打つ場合の端あき寸法が心細い。建築学会の木構造の規準と異なる。釘の間隔を 50mm にする場合、スタッドが割れてしまいそうである。
6階建てになると、軸力や引抜力が大きくなり、今までの部材では耐力が不足することがある。建物の用途上、1階の壁を設けることが難しい場合もあり、鉄骨を併用したくなることもある。
構造解析技術や使うことの可能なプログラムが普及し始めたので、今後は平面的な混構造を容認したハイブリッド構造を実用化する時期にきていると私は考えている。
2015年11月25日
6階建てを普及させるためには・・・・・・
posted by TASS設計室 at 13:04| 2x4工法