2015年05月23日

普通の仕事

仕事の受注が芳しくない設計事務所がある。
特殊な設計を行うことができる意匠設計者だが、そのような特殊な建物の需要が少なく、仕事量が極端に少ない個人事務所である。
得意分野で仕事を受注したいことは分かるが、普通の仕事を行うようにすると、事務所経営が安定する。
大手の会社で分業化された仕事の一部を長年にわたって行ってきた人ゆえ、1人で基本設計から確認申請、設計監理まで行うことに慣れていない。
今までの人脈を頼って、普通の仕事を受注することに専念することを勧めた。

何が最適か、一晩考えた結果、その人は就職するか、下請けの仕事を行うほうが良いという結論に至った。
しかし、就職できれば良いが、私が採用する立場なら採用しない。
下請けとして仕事を発注できるかと言えば、指導やチェックに手間がかかり、スケジュールに関する信頼性が低いので、よほど時間に余裕のある仕事でしか依頼できない。
残念だが、救うことができそうもない。

posted by TASS設計室 at 15:48| 木造住宅