2014年11月22日

守備範囲を広げる

 木造住宅の意匠設計者の中には、設計の守備範囲の広い人もいれば、きわめて守備範囲の狭い人もいる。縮尺 1/100 の平面図と立面図、断面図は作成できるが、詳細図や矩計図を作成することができない人がいた。その人の同僚に聞いたことだが、お客さんと打合せを行い、お客さんの言う通りの図面を描いているそうである。その程度の人でも、会社に勤めて給料をもらっている。

 木造住宅の設計者は、壁量計算や4分割法で構造検討を行い、伏図くらいは作成できなくてはならないが、相変わらずプレカット会社任せである。2x4工法の場合は、構造図専門の会社に構造図を発注しているところがある。意匠設計者と言えども、木造住宅の構造図くらいは描けなくてはならない。だから、4号建築の特例の廃止ができないのである。

 今、木造住宅の受注が減り、木造の設計者は時間がとれるようになっている。この時期を利用し、構造検討や構造図を作成するトレーニングを行ったら良いのではないだろうか。

少なくとも、下記のことができなければ、木造住宅の設計者とは言えない。
・基本設計
・詳細設計
・法規チェック
・構造検討

 街の建築設計事務所は、木造だけではなく、RC造やS造の設計を行うものである。
近所付き合いと言うか、地元で設計をやっていれば、賃貸マンション、店舗や作業場を兼ねた住宅の設計も行うに違いない。街の設計事務所が衰退したから、工務店も衰退したのである。その隙間を捉えて、D何とかという2社が手を広げているのである。本来は、地元の建設業の守備範囲の建物である。


posted by TASS設計室 at 08:26| 木造住宅