2014年06月25日

底上げ

 木造住宅専業の設計者や施工者の技術レベルの底上げが必要である。
全体を一様にレベルアップすることは難しいので、指導者として働いているトップの人たちのレベルを上げると効果的だろう。

 中途採用の多い業界なので、経験者として転職する人も少なくないが、年数だけは経験者並みだか、内容の伴わない人も少なくない。
 昨日の午後はリフォームの打合せが2件あった。午前中はゼネコンとマンションの耐震改修の打合せを行ったが、それも含めると合計4件のリフォームの打合せである。
午後の前半は障害の復旧だが、後半の打合せは店舗の内装であり、長年つき合いのあるインテリアコーディネーターと施工会社の代表を伴って現地を拝見した。
製作や施工を考えてデザインするのである。

 注目すべきは午後の前半の打合せである。
木造住宅の業界の縮図と思える内容であった。
プロが不在で、家のようなものが造られていたのである。
芸能人の自宅の改修工事の設計を手伝ったことがあるが、大道具としてなら通用する工事である。
ビルダーは大道具屋とは違うだろう。

posted by TASS設計室 at 07:22| 木造住宅