2023年04月30日

壁式鉄筋コンクリート造で定着板

RCラーメンなら、納まりにくいところに定着板を使うが、壁式鉄筋コンクリート造でも定着板を使いたくなる。
付着のために鉄筋径を増したり、本数を増やさなくて済む。スラブに梁の上筋を並べる手もある。
posted by TASS設計室 at 16:14| 構造設計

鉄筋の施工図

標準図だけでは納まりを表現しきれない場合は、鉄筋の施工図を作成する。
鉄骨造の柱脚は、メーカーのページから検討用の白図をダウンロードできるので、それを利用して配筋図を作成する。ベースパックを使わない時は柱脚を個別に設計するが、根巻きを採用することが少なくなった。基礎梁に鉄骨を入れ、ベースプレートを省くとコンパクトに納まる。
posted by TASS設計室 at 03:12| 構造設計

2023年04月29日

クロスオーバー人材

クロスオーバー人材──二つの領域を横断・結合できる知識
この記事の(4)に注目です。
https://diamond.jp/articles/-/148470?page=2

「知的戦闘力を高める 独学の技法」という本がある。
読んではいないが、独学できるレベルに達していない人が多いと思う。
posted by TASS設計室 at 08:02| 日記

2023年04月28日

立体解析と平均せん断力法

どうみても無理そうな建物を、立体解析と平均せん断力法の両方で計算して比較する。
壁式鉄筋コンクリート造は平均せん断力法が適していると思っているが、3階建て、延床面積 1500uを例にして具体的に応力を比較する。コンペを機会に、シミュレーションを行っている。やってみなければ実感として分からない。
立体解析か、平均せん断力法か、それでも満足のできる答えが出なければ、扁平な柱のラーメン構造で、X方向ルート1、Y方向ルート3という手もある。
設計の経験はなく、紫色の本を眺めているだけだが、壁式ラーメンも視野に入れる。これは昔から興味をもっていた構造形式である。
posted by TASS設計室 at 20:16| 構造設計

5月8日(月)現場は3時半までに終了

「JSCA 神奈川」第 26 回全員集会
基調講演: 17:30 東京工業大学 名誉教授 和田章先生による
「兵庫県に完成した E-Isolatoin(実大免震試験機)の設計と性能
ーーー設計要求と設計パラメータの関係の整理ーーー」

直前の予定が川崎市多摩区の現場なので、早めに現場に行き、何とか間に合うよう参加したい。
JSCAの全体集会は、最後の頃に顔を出せばよい。懇親会では、久しぶりに会う人がいる。
posted by TASS設計室 at 10:55| 日記

明日から9連休

明日から9連休だが、こちらは9連急で、昼夜逆転昼寝に夕寝、休み休み仕事する。
連休明けは混雑するので、5/1(月)と5/2(火)は役所まわりとする。


posted by TASS設計室 at 08:44| 日記

サブコンの協力が重要

構造設計は杭や地盤改良、鉄骨関係の部材等々、サブコンの協力を得て設計する。サブコンの技術営業の方々が事務所に来られ、技術的な情報を得ることができる。案件が出てきたときに相談する。
適切な工法を提案することで優位に立つことができる。思いこみや固定概念は禁物である。
最初に意識することは地盤と基礎である。そこからスタートする。
posted by TASS設計室 at 08:13| 日記

2023年04月27日

代願事務所の癖が抜けない設計者

代願事務所の癖が抜けない設計者がいる。
自分で仕切ることをしない。言われたことをやっているだけ、という態度が見え見えである。
そんなものだろう。
コロナが怖いといっていた。たぶんワクチンを3回は打っていると思う。人並みに。
僕は、あんなものは打っていない。

別の意匠設計者は、持病があるからといって、コロナのことを気にしていた。
ワクチンは5回打ったと思う。無事なら良いが、今年になってから連絡がない。
posted by TASS設計室 at 15:24| 建築士

技術者の論述訓練

マークシートではなく、論述式の試験では要領よく採点者に分かるように記述する。
仕事のメールのやり取りも同様である。メールが届いて、電話で話しをしなければ理解できないこともある。
相手は話しながら考えをまとめているというよりも、内容がまとまらず混沌としているので、根掘り葉掘り聞かなくては僕が理解できない。
頭が悪いのか、ボーっとしているのか知らないが、表現が稚拙である。
審査機関から指摘事項を受け取ったことのある人は分かると思うが、彼らの表現は明快である。そのくらいの文章が書けなくては仕事にならない。
posted by TASS設計室 at 12:19| 閑話休題

施工図・製作図

構造設計者や構造計算プログラムの開発者と意見交換していると、製作図や施工図の話しになることがある。
設計図のデータをそのまま拡大した程度の製作図しか出てこないことや、構造図を拡大しただけの施工図が出てくるという話題になる。
これからは、構造図がそのまま施工図として使えるようにすることになる。これが当面の目標である。
金属工事の図面もレベルが下がったと聞く。鉄骨階段は横森製作所、制作金物は菊川工業や高山建築工業などの製作図を見ていたが、現在は思考が浅くなった。チェックする人も少なくなっている。
全体的に言えることは、ごく少数の設計者を除き、意匠設計者がディテールを描かなくなったことにある。
描かせると描けない人がいる。それでは製作図をチェックすることは難しい。
文字や言語による表現力も低下している。表現する際は、数学や物理の問題のように、一意的に判断できる表現にすることである。建築は理科系? なんて言われることが理解できる。
posted by TASS設計室 at 11:33| 鉄骨造

タイダウンを積極的に使う

タイダウンを積極的に使うと変形を制御することができる。
確かに曲げ剛性は高くなる。柱脚の金物よりも、座金で頭を引っ張るほうが効果があり、安心感も増す。
短辺方向の耐力壁にタイダウンを使うとよいが、それにしても長さ910の耐力壁はやめてもらいたい。1365以上にしましょうよ。

posted by TASS設計室 at 01:04| 2x4工法

木造専業の構造設計者

木造専業の構造設計者は、kizukuri あるいは kizukuri-2x4 が使える人のレベルである。
審査機関に聞くと、kizukuri で軸組工法の4階建ての計算を行う人が多いそうだ。だから壁倍率7倍という上限で計算する。2x4工法の場合は4階建てになると、保有水平耐力計算が必要になるので、kizukuri-2x4では計算できない。
外部鉄骨階段が付くと計算できない人もいて、鉄骨階段を分離して計算したがる。鉛直荷重は鉄骨で負担し、水平力は建物が負担するという考え方に馴染みがないらしい。
posted by TASS設計室 at 00:47| 木造の構造計算

JSCA建築構造士とは

JSCA建築構造士とは
JSCA建築構造士とは、一般社団法人日本建築構造技術者協会[JSCA]の責任において、社会に推薦しうる構造設計者の呼称です。当協会は、優れたJSCA建築構造士を推奨していくために資格認定試験を行い、技量・資質の判定を行っています。現在登録されているJSCA建築構造士は全国で2113人です(2014年3月現在)。

JSCA建築構造士は、豊富な専門知識と経験を基に優れた技術力を用いて、構造計画の立案から構造の設計図書までを統括し、構造に関する工事監理も行うなど、構造設計一級建築士の中でも特に建築構造の全般について、的確な判断を下すことの出来る技術者です。

わたしたちは美と経済、心と技術の調和を保ちつつ建築の機能を達成し、自然の災害から人命と文化をまもるため、建築主、建築家、施工者と共に力強く前進してまいります。

構造設計は、日本建築構造技術者協会の会員にご依頼ください。
https://www.jsca.or.jp/vol5/p1_4_as_eng/index_as_eng.php
posted by TASS設計室 at 00:24| 建築士

鉛直方向の地震力

スパン1.35m、2階建て塔状比が 4.03で、一部に出の長さ 2.15mの片持ち梁が付いている。
鉛直方向の震度を1.0として転倒の検討を行うと、基礎の浮上りが出そうだ。
基礎は隣接する新築の建物と一体化するほうが良さそうだ。上部構造はEXPで分離するが、基礎は分離しないことにする。45°方向の地震力でも計算してみる。
わずか12uでも、計算してみると、考えるべきことが出てくる。
posted by TASS設計室 at 00:18| 構造設計

2023年04月26日

構造計算プログラム

現在の構造計算プログラムの基本は、手計算で検証できることにある。しかし、増分解析や応力の立体解析は、手計算で追いかけることは難しい。
水平力に対する計算では、D値法、平均せん断力法、節点振分け法、仮想仕事法なら追跡できる。しかし、ブラックボックス化した解析結果を第三者的に検証する手法があれば、ブラックボックスも有りではないか。
もちろん、従来のプログラムで計算して比較することもある。
1980年代の日経アーキテクチュアの記事で、同じ建物を複数の構造計算プログラムで計算した結果が出ていた。結果はかなりのばらつきがあったことを思い出した。1980年代の半ばというと、一貫計算が一般化した時期である。
構造計算規準と構造計算プログラムは対になっており、解析技術の進化とともに計算規準の追加が必要になる。
諸々の係数で縛られるが、耐震診断の手法は分かりやすい。


posted by TASS設計室 at 18:36| 構造計算プログラム

どんな商売でも・・・・・

どんな商売でも、このくらいの人でないと、プロではない。
1 : 理解力がある
2 : 本質を見抜ける
3 : 発想力がある
4 : スピード感がある
5 : 観察力が高い
posted by TASS設計室 at 15:18| 日記

AIで、より上位の仕事ができるか

木造4階が普及しないが、木造専業の構造設計者がAIを使うことで、保有水平耐力計算を行うことができるようになるだろうか。鉄骨造のルート3も理解しやすい。
習得すべきことを習得すればよいのだが、それが出来ないから4階建てが普及しない。
それらの計算を自動化することは可能と思う。
途中での判断、修正、やり直しの思考過程を自動化することは出来ると思う。計算して不具合が出たら、自分ならどこを修正するか考えるわけだが、それは一定の考え方がある。
ところが、考え方を180°変えることもある。行き詰まったら構造計画の基本方針を変更するが、それもあらかじめ準備できる。

意匠設計者にも使えるといって、大阪の会社がRC/SRC/S造の構造計算プログラムを開発し、帽子のおばさんが宣伝していた。雑誌の広告で見覚えのある人もいることだろう。これは、いつの間にか消滅した。
一級建築士の構造の範囲を理解できているとは思えない人でも、試験に受かっていることをみると、理解度50%くらいを前提にしなければならない。
例を挙げれば、kizukuri 、 kizukuri-2x4 が使える程度の人が標準になる。
さて、どこまでAIは進歩するだろう。イテレーションで収束させる手法だろうか。
posted by TASS設計室 at 12:15| 建築士

横着について考える

仕事や勉強ができない人は横着であると書こうとして調べていたら、横着には方言があることが分かった。
横着は、怠ける、手を抜くという意味で一般的に使われる。
山口県では、生意気なこと、横柄なこと、口答えすることという意味である。
長崎県では、態度が大きい無礼な人という意味がある。
愛知県では、いい加減な、いたずらな、乱暴な、なまけもの、という意味である。

横着ではないが、端折るという言葉もある。横着な人は端折ることが苦手のようだ。
端折るには思考が伴う。
posted by TASS設計室 at 08:41| 日記

ビル、マンションのリノベーション

ビル、マンションのリノベーションに絡む耐震診断・耐震改修の相談が複数出てきた。
設計方針を説明する文章を作成し、費用の見積書を送った。現状の建物の情報と写真から判断したが、着手したら現地を見に行く。
つき合いのある企業は、首都圏・関西圏・熊本で、それらを中心とした地域の仕事も出てくる。
これらの業務は構造設計が主役なので、内外装は施主の好きなようにやっていただく。構造設計者としては躯体と仕上荷重を見極める。
改修工事の場合、建物をスケルトンにした状態で見ることが最も分かりやすい。新築の際の構造図で、RC壁になっていたものが、実際はコンクリートブロックで施工されていた例もある。
現場のVEとして、こんなことをやっていた建物もある。元施工の建設会社が分かると、信頼性を評価することができる。
posted by TASS設計室 at 08:06| 耐震診断

耐力壁のランダム配置

耐力壁をランダムに配置した建物の構造計算を行っている。
通り芯の設定が難しい。こんな時、任意の軸を追加することができるプログラムならよい。
posted by TASS設計室 at 02:14| 構造設計