2023年03月23日

高さを決める図面

平面図は分かりやすいが、断面図になると寸法の記入がぐちゃぐちゃになる人がいる。
平面図は壁芯をはっきりさせることである。壁厚が異なるため、上下階で壁芯が異なる場合は、最も外にある壁芯を採用する。高さは構造階高と意匠の階高は異なるので、構造図で構造階高を明確に示す。意匠設計者に構造階高を意識させることが目的である。
計画の最初の段階で構造設計を先行し、高さ関係の図面を関係者に配布する。矩計図と階段詳細図は意匠図と構造図の兼用とする。矩計図と構造詳細図を並べて作成した建物もある。矩計図は断面詳細だけではなく、基準階の平面詳細図と全体の立面図も同じ紙面に描く。用紙の大きさはA2あるいはA1とする。
この描き方は分かりやすいと思う。
posted by TASS設計室 at 23:13| 構造設計

一太郎・花子・壁麻呂・木三郎・勘定奉行

コンピュータソフトで和風の名前のものがある。
壁式鉄筋コンクリート造の計算プログラムの元祖、東京デンコーの『壁麻呂』、木造軸組工法の構造計算プログラムは『木三郎』という和風の名前のソフトウェアーである。
一度聞いたら忘れない名前である。次はどんな和風の名前を付けるだろう。
そう言えば、選挙の開票で使う『武蔵』というシステムがある。何でも自民党に有利にする開票システムという噂もある。何でもOKにする構造計算プログラムは『姉歯』という名前にするとよい。



posted by TASS設計室 at 22:39| 日記

構造計算をAIで行ったら・・・・・

構造計算をAIで行ったら・・・・・
確認申請を提出して質疑が届いたら、どう回答するだろう。
現在でも、コンピュータで計算したと答える人がいるらしいが、AIで求めたと答えるのだろうか。
質疑回答に対応するためのQ&Aが必要だが、語彙が少ない人には何を言っているか分からないだろう。結局、勉強してもらうしかない。
posted by TASS設計室 at 10:31| コンピュータ

壁倍率によらない計算

壁倍率によらない計算を行うことができますか?
それができないと、木造4階は満足な設計ができないと思うが、相変わらずkizukuriのレベルで止まっている人が多い。
kizukuriおよびkizukuri-2x4はユーザーのレベルに合わせてプログラムの仕様を決めているので、平面的な斜め軸や壁剛性に基づく計算、保有水平耐力計算は追加しないだろう。
不思議なのは、kizukuriとkizukuri-2x4の両方を使う人が少ないことである。軸組工法と2x4工法を別物のように考えている。どちらも木造ではないか。
平面的な斜め軸の計算ができると、変形した敷地の建物に対応でき、設計の範囲が広がると思う。台形の敷地にも対応できますよ。
木造以外では当たり前のようにできることでも、木造はやらないのは何故だろう。
東京デンコーの木造の構造計算プログラムは、普通の構造設計者を対象にして作られているので、木造専業の構造設計者には手に負えない。手に負えるようにするには、AIが必要か。
そのうち構造設計はAIで行えるようになる。こんなことは、ずいぶん昔から言われている。

たまたま見つけた記事です。
https://namazudiary.kozotrain.net/2021/03/%E6%9C%A8%E9%80%A0%E6%A7%8B%E9%80%A0%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%81%AE%EF%BD%81%EF%BD%89%E5%8C%96%E3%81%AE%E6%B3%A2/
posted by TASS設計室 at 10:04| 木造の構造計算

kizukuriが世に出て30年

kizukuriが世に出て30年が経過した。
僕は1994年か1995年にkizukuriとkizukuri-2x4を購入した。
意匠設計者から2x4工法の3階建ての構造設計を頼まれ、壁式鉄筋コンクリート造と同じようなものだろうと思って引き受け、電卓で計算した。続けて同じ意匠設計者から、軸組工法の3階建ての計算を依頼された。軽量鉄骨のブレース構造の要領で計算した。
木造はたまにしか計算しないので、そんな方法で計算していたが、役所の審査係りから木造の構造計算プログラムがあることを聞き、さっそく2本のプログラムを購入した。
その後、新規に購入した木造のプログラムは、構造システムの HOUSE-ST1、東京デンコーの 2x4壁式 である。β版の時に安く購入した。
昨年、東京デンコーの 木三郎 を追加し、木造は東京デンコーのプログラムが主力である。壁倍率で計算することはない。2x4工法は保有水平耐力計算を必要とするものばかりである。

posted by TASS設計室 at 09:11| 日記

外構の高さ調整

外構の高さ調整で苦労している現場がある。
道路に勾配があるので、建物と道路の高さ関係に「ひねり」が出てくる。
そんな時は、現場で糸を張って決めれば済むことではないだろうか。自走式駐車場の車路の回転部分で、仕上げ高さを決めた時は、その下にRCのスラブがあるので、スラブ底を決める必要があるが、外構は土間だから好きなように決めることができる。
posted by TASS設計室 at 08:30| 木造住宅