施主に迎合して無理な計画は行わないほうがよい。
意匠で見せ場をつくりたいのか知らないが、曲面をもってきたり、突出部の多い計画で、建設コストを下げたいという。醒めた目で見たらよいと思う。
地味で落ち着いた意匠設計者T・I氏を思い出した。ゼネコンの設計部で、同じ大学の工学部の先輩で、たっちゃんと呼ばれていた。早々に独立したと聞いている。現実的で、渋い設計をしていた。着地点を見据えて設計していたというか、先々まで見えていた人である。
2023年03月21日
施主に迎合して無理な計画は行わない
posted by TASS設計室 at 23:55| 閑話休題
今日は施工図作成
施工図を描かない(描けない)現場がある。鋼製建具の製作図が出てくるのは遅くなると思われるので、構造図に注意書きを加え、とりあえず標準的な断面を書き加える。躯体が打ちあがってから、鋼製建具の製作図が出てくることもある。鉄骨階段は、階段があるという程度の意匠図である。現場監督が優秀だから、その程度でもまとめることができていたのだと思う。
建設会社は、設計よりも現場のほうが優秀な人材が目に付く。そうでなければ、やっていけない。設計者は現場から追いまくられているが、そのくらいがちょうどよい。
小さな建設会社で、一級建築士事務所を登録している会社があるが、廃止する会社もある。社長に聞くと『役に立たなかった』という。建設会社が登録する一級建築士事務所は、多くの現場を抱え、基本計画から始まり、仮設や躯体工事と構造計算が必要になる。相談役としても構造設計者が必須である。構造設計者がいる会社は機能している。
構造設計部門の拡充を考えている建設会社がある。これが実現すると、受注に有利になる。ところが、何度言ってもそのことを理解できない役員がいる。最初の1人を探すことができないのだろう。業務内容と顧客を分析できていない。
建設会社は、設計よりも現場のほうが優秀な人材が目に付く。そうでなければ、やっていけない。設計者は現場から追いまくられているが、そのくらいがちょうどよい。
小さな建設会社で、一級建築士事務所を登録している会社があるが、廃止する会社もある。社長に聞くと『役に立たなかった』という。建設会社が登録する一級建築士事務所は、多くの現場を抱え、基本計画から始まり、仮設や躯体工事と構造計算が必要になる。相談役としても構造設計者が必須である。構造設計者がいる会社は機能している。
構造設計部門の拡充を考えている建設会社がある。これが実現すると、受注に有利になる。ところが、何度言ってもそのことを理解できない役員がいる。最初の1人を探すことができないのだろう。業務内容と顧客を分析できていない。
posted by TASS設計室 at 12:08| 構造設計
杭と基礎梁の計算
RC/SRC/S造はBUS基礎で杭と基礎梁の計算ができるが、その他の構造の場合は分離して計算する。
WRC造や木造の場合、規模が小さいこともあり、地盤改良で地耐力を満たすことがほとんどである。ところが、敷地が狭く、地盤改良工事がやりにくい場合は、スクリューパイルを使いたい。コスト的にもスクリューパイルのほうがメリットがある場合も少なくない。
基礎に浮上りが生ずる場合は、スクリューパイルの引抜力で抵抗することができるので、狭小地の建物の場合は積極的に杭基礎で検討する。木造の参考書には杭基礎の計算例が見当たらない。木造の設計者が杭基礎の設計に慣れると、設計の守備範囲が広がる。
支持杭と地盤改良の杭は異なることを理解されたい。両者を混同している人を見かける。基礎梁の応力が異なる。
WRC造や木造の場合、規模が小さいこともあり、地盤改良で地耐力を満たすことがほとんどである。ところが、敷地が狭く、地盤改良工事がやりにくい場合は、スクリューパイルを使いたい。コスト的にもスクリューパイルのほうがメリットがある場合も少なくない。
基礎に浮上りが生ずる場合は、スクリューパイルの引抜力で抵抗することができるので、狭小地の建物の場合は積極的に杭基礎で検討する。木造の参考書には杭基礎の計算例が見当たらない。木造の設計者が杭基礎の設計に慣れると、設計の守備範囲が広がる。
支持杭と地盤改良の杭は異なることを理解されたい。両者を混同している人を見かける。基礎梁の応力が異なる。
posted by TASS設計室 at 10:20| 構造計算プログラム
杭と上部構造の分離モデル
杭と上部構造を分離モデルとするか、一貫計算で通して行うか、再計算して微調整する手間を考えれば後者が適している。分離する場合は、柱の軸力と基礎に作用する水平力を杭のメーカーに送り、杭の計算を行ってもらい、杭頭モーメントを節点モーメントとして入力する。この計算は出来るようにしておくほうがよい。
構造計算プログラムにデータベースが入っていれば、杭の設計も含み、一貫計算が行える。だからデータベースに入っているメーカーの杭は使いやすい。
支持力と引抜力に関しては、メーカーの計算結果を用いる。
構造計算プログラムにデータベースが入っていれば、杭の設計も含み、一貫計算が行える。だからデータベースに入っているメーカーの杭は使いやすい。
支持力と引抜力に関しては、メーカーの計算結果を用いる。
posted by TASS設計室 at 01:05| 構造設計