設計は考えて決めることだが、優柔不断な設計者がいる。
堂々巡りすることが最もよくない。客に対して努力していることをアピールしたいのだろうか。客の迷いを解消するため、故意にダメな案を見せることもある。やっぱりこっちでしょ、と言う。そのためのダメな案なら大いに結構。漫才のボケとツッコミである。
だから僕は複数の人で話し合うことを勧めている。意見を言っているうちに自分の考えが整理できる。
それでもおかしな案が通り、不採用になった計画を見ている。
@鉄骨でラーメンが成り立つが、意匠としてブレースを入れた計画で、カーテンウォール越しにブレースが見える。新築なのに耐震補強に見えるので、やめたほうがよいと僕は言った。
A宿泊研修所の露天風呂で、会長の意見に取り巻きが過剰反応した。風呂に入りに来るところではない。
B歩道橋からのアプローチで、歩道橋の構造がウォールガーダーであるため、カットできないが、行政との事前協議の結果を信じて設計した。
2023年03月20日
設計は考えて決めること
posted by TASS設計室 at 10:31| 閑話休題
2x4壁式は難しいと言われる
2x4壁式は難しいと言われるが、順を追って理解すれば理解できる。
独特の癖があり、斜め軸を設定した後に通り芯を挿入すると、斜め軸がはじけてしまうことがある。
構造計算書を印刷し、数値を追いかけると計算内容を理解することができる。全て電卓をたたいて計算できる内容である。
何をどのように計算しているかを理解することであり、たまには部分的にエクセルで計算して検証してみると理解が深まる。
べた基礎まで一貫計算で行うことができるが、杭基礎は使いにくい。杭と基礎梁は昔ながらの手計算で行うことになるが、建物の規模的に地盤改良で済む地耐力のため、支持杭を採用することは滅多にない。
スクリューパイル限定でよいので、杭基礎に対応してもらえないだろうか。土をこねくり回して地盤改良を行うより、スクリューパイルのほうが残土が出ないので、現場がきれいで工期も短い。
独特の癖があり、斜め軸を設定した後に通り芯を挿入すると、斜め軸がはじけてしまうことがある。
構造計算書を印刷し、数値を追いかけると計算内容を理解することができる。全て電卓をたたいて計算できる内容である。
何をどのように計算しているかを理解することであり、たまには部分的にエクセルで計算して検証してみると理解が深まる。
べた基礎まで一貫計算で行うことができるが、杭基礎は使いにくい。杭と基礎梁は昔ながらの手計算で行うことになるが、建物の規模的に地盤改良で済む地耐力のため、支持杭を採用することは滅多にない。
スクリューパイル限定でよいので、杭基礎に対応してもらえないだろうか。土をこねくり回して地盤改良を行うより、スクリューパイルのほうが残土が出ないので、現場がきれいで工期も短い。
posted by TASS設計室 at 09:39| はじめての2x4壁式
斜面地の工事計画
予算調整ができず、着工できない斜面地の混構造の建物がある。
雨の多い季節に突入し、土工事が難しくなる。僕は構造設計を引き継いだ当初から設計の全面的な見直しを提案していたが、施主が気に入った計画とのことで、元の計画のまま確認を下ろした。
何が気に入ったか聞いたら、内装や設備が気に入っているらしい。それって、設計が気に入ったということですか。
僕の勝手な想像だが、安い業者を探し回っているのだろう。安い業者にも限度があり、不安がある。5mを超える斜面の工事のため、安易に計画すると人命にかかわる事故になる。
設計監理は意匠設計事務所が行うが、構造設計者として監理者をサポートする立場としては工事計画のできる会社に発注してもらいたい。
どうなるか知らないが、
@現状のまま工事を行う
A部分的な調整で、軽微変更が可能な範囲での設計変更
B設計の見直しを行い計画変更
C工事中止
敷地をひと回りした結果、この計画はスキップフロアの木造にするほうが良いと考えている。宅地造成の許可を取ることを回避した設計に固執することなく、宅地造成とし、地下部分は同時施工にすればよい。
開発なら制限解除ができるが、宅地造成では地下部分の工事を行うため、同時施工願いという書類を横浜市に出した経験がある。
横浜という場所は人気があるらしく、土地勘のない地方出身の人が高い値段で土地を購入するのを見たことがある。
雨の多い季節に突入し、土工事が難しくなる。僕は構造設計を引き継いだ当初から設計の全面的な見直しを提案していたが、施主が気に入った計画とのことで、元の計画のまま確認を下ろした。
何が気に入ったか聞いたら、内装や設備が気に入っているらしい。それって、設計が気に入ったということですか。
僕の勝手な想像だが、安い業者を探し回っているのだろう。安い業者にも限度があり、不安がある。5mを超える斜面の工事のため、安易に計画すると人命にかかわる事故になる。
設計監理は意匠設計事務所が行うが、構造設計者として監理者をサポートする立場としては工事計画のできる会社に発注してもらいたい。
どうなるか知らないが、
@現状のまま工事を行う
A部分的な調整で、軽微変更が可能な範囲での設計変更
B設計の見直しを行い計画変更
C工事中止
敷地をひと回りした結果、この計画はスキップフロアの木造にするほうが良いと考えている。宅地造成の許可を取ることを回避した設計に固執することなく、宅地造成とし、地下部分は同時施工にすればよい。
開発なら制限解除ができるが、宅地造成では地下部分の工事を行うため、同時施工願いという書類を横浜市に出した経験がある。
横浜という場所は人気があるらしく、土地勘のない地方出身の人が高い値段で土地を購入するのを見たことがある。
posted by TASS設計室 at 08:19| 閑話休題