2023年03月31日

質問は相手の負担になる

僕は質問されれば答えるが、こちらからの質問は相手の負担になるので、なるべく少なくする。
答えを準備して Yes No あるいは、選択肢の中から選んでもらう。
意匠設計は客の価値観を見抜くことから始める。こだわるところもあれば、無頓着なところもある。それは人により様々で、どれが正しいとは言えない。

posted by TASS設計室 at 11:22| 閑話休題

打合せが下手

打合せの時、最初は相手の意見を聞くが、ひと通り聞いた後は自分の考えと判断を前面に出して話しをする。
引っ込んでいたのでは話しにならず、なかなか決まらない。優柔不断な人は能力不足であり、責任逃れに意識が向いている。
理詰めで決めればよい。そのためには、相手に考える時間を与え、堂々巡りさせておく。ある程度考えさせてから結論に誘導する。
posted by TASS設計室 at 03:39| 閑話休題

意匠図に記入する文字を増やす

意匠図は綺麗に描くだけではなく、文字による説明を加えることである。
寸法を決める根拠を書くと説明した相手が理解できない場合でも記録が残り、そこから先の人に伝えることができる。法規上の注意事項や施工上の注意も書く。
設備設計と構造設計に図面を渡す際にも、方針を伝えることができる。だから意匠図が基本になるのである。
昔、僕の図面はなりふり構わない図面だと言われたことがある。忘れないようメモを図面に加えたことがある。
意匠・構造・設備を1枚の図面にまとめた複合図を作成すると分かりやすい。僕は串刺しの図面は好きではないが、スケールとレイアウトを合せて意匠・構造・設備の図面を並べると見やすくなる。


posted by TASS設計室 at 03:19| 閑話休題

『武器としての図で考える習慣』

『武器としての図で考える習慣』
という本があるそうだが、そもそも、図あるいはイメージで考えるのではないだろうか。
文字では考えられないですよ。文字は後付けである。
https://toyokeizai.net/articles/-/397441
https://toyokeizai.net/articles/-/359102
posted by TASS設計室 at 02:49| 日記

2023年03月30日

北海道と沖縄では重力加速度が異なる

北海道と沖縄では重力加速度が異なる。
北海道は 9.805m/s2
沖縄は 9.791m/s2
m/(s^2)が表現できないので m/s2とした。
地球の回転半径の影響だが、更に南に行くと
シンガポールでは 9.781m/s2 になる。
北極圏に向い、ヘルシンキでは 9.819m/s2 である。

設計では 9.80665m/s2 ではなく 9.8m/s2 としている。質量に9.8を乗ずることもあるが、実務では鉄筋コンクリートの重量は x10m/s2としている。24kN/m3 である。
沖縄は重量が 9.781/9.80665=0.99738倍になる。
日本の北端は 9.80665 m/s2 のようだ。
https://www.eps.sci.kyoto-u.ac.jp/research/introduction/07/index.html

posted by TASS設計室 at 09:26| 構造設計

2023年03月29日

現場管理も人材不足

複雑な改修工事になると、あれが分からない、これができないと言い出し、止まっている現場がある。
現場実測を行い、図面化するにも、要領が悪いと図面にならない。そんな時は写真を送ってもらうが、今度ばかりは現場に行って指示するほうがよさそうだ。
この会社、建築士が4〜5人いるので、誰かが現場の面倒を見たらよいと思う。
posted by TASS設計室 at 21:44| 建築士

先読み

先読み
C目的とすることの次を見据えておく
D相手が必要としていることを読む
囲碁、将棋、参謀・・・・皆同じ
https://howtwo.co.jp/article/1743541
仕事を見ずに、上司を見ている人もいる。忖度っていうやつだね。
posted by TASS設計室 at 12:55| 閑話休題

分からないことが多すぎる

分からないことが多すぎると仕事が進まない。
打合せでも会話が成り立たたず、本を読んでも理解できない。半信半疑、中途半端な状態を無くすことから始める。
その点プレファブ会社は良くできている。プラモデルのようで、組立説明書に書かれている手順にしたがって組み立てる。唯一、現場により異なるところは地盤である。

昔から規格化、標準化ということが言われているが、人の頭だけは規格外はあるものの、規格化することができない。マニュアルが厚くなるばかりである。
鉄骨系プレファブメーカーの仕様書は、昔は製本1冊にまとまっていたが、現在はオンラインで大量の資料がある。
posted by TASS設計室 at 10:52| 閑話休題

決められない人は成り行きで仕事をする

決められない人は成り行きで仕事をする。
それを計画段階に引き戻し、狙いを定めさせた上で次のステップに進むように誘導する。
そのような人は、会社では上司から言われたことに忠実で、上司の思いつきに過剰反応する。それは自分の考えをもたないからである。
どうあるべきかを論ずることのできない人である。
posted by TASS設計室 at 09:37| 日記

2023年03月28日

現場を理解すると設計できるようになる

現場を見ようとしない人、見ても分からない人も設計している。だから詳細図を描くことができない。
意匠を実現するため、自分なりに図面を作成し、現場と調整しよう。現場監督と職長に認められる設計者になると、現場は順調に進む。
施工が分からないのではなく、見ようとしていないのだと思う。現場は標準的な作業に慣れているので、イレギュラーなところだけ詳細に検討する。詳細図になると、まったく手が動かない人がいる。
設備にも意識を向けよう。本来、意匠設計者は総合的に調整する代表となる設計者で、司令塔である。
posted by TASS設計室 at 17:37| 施工

設備設計、構造設計の依頼方法

設備設計、構造設計の依頼方法は、基本方針を明確に示すと設計料が安くなる。
何度も打合せを行い、考えをまとめることにつき合わせると経費がかかる。狙いを定めてスタートすることが基本設計である。
僕も設備設計を依頼したり、意匠設計者に意匠図を手伝ってもらうことがあるが、意匠設計に対しては70%完成で良しとする。続きは自分でまとめる。設備設計は最初に方針を決めたら、設備設計者に任せる。
posted by TASS設計室 at 11:12| 閑話休題

2023年03月27日

階段の図面を見たことがない

ある会社からまわってくる図面は、階段が付くことは分かるが、断面図を見たことがない。
断面図を描いてみると、頭が当たりそうな階段もある。階段の天井の高さは、段鼻から(高さ)1.35mの点を中心として半径0.75mの円を描き、上部の梁や階段の裏に当たらないような高さとする。それをどこまで下げなければならないか、断面図に示して説明する。
階段、特に鉄骨階段は構造設計者が設計するものと思っているらしい。構造図の断面図に階段の全体を示し、構造図として階段詳細図を作成している。
階段の段や踊場にモルタルを施工してシートを貼るか、4.5mmプレートに直にシートを貼るか、歩いて音が気にならないだろうか。構造計算の段階では、そのあたりの情報がないので、モルタルを考慮して荷重を求めている。納まりがよくない場合は、後で軽微変更で手直しが出来るようにしている。
見ていられないので、鉄骨造の建物は自分で意匠図を作成している。仕上げ材に関する情報を問い合わせても反応がないものもあり、十分な余裕をみて荷重を想定した。

意匠設計の中途採用の試験で、詳細図を描かせる試験を行う会社がある。構造計算プログラムの開発会社では、構造力学の試験を行い、全員落とした年があったと聞いた。
posted by TASS設計室 at 22:26| 日記

なぜハウスメーカーは建物の形式に名前を付けるのか

自動車じゃあるまいし、なぜハウスメーカーは建物の形式に名前を付けるのか。仕上げで差をつけているらしい。大手鉄骨系プレファブメーカーの打合せ室コーナーにいたら、近くのブースの話声が聞こえてきた。
どこそこのメーカーのキッチンは純正品ですか、と客が質問している。そのような客がハウスメーカーに行くのかと思った。カーナビやオーディオを選んでいるようだ。
住宅もブランドが好きなのですね。街の工務店が衰退するわけだ。
僕はDAKSのダレスバッグを19年使っている。丈夫で長持ち、フレームが折れたが無料で直してくれた。ブランド品のよいところは、そんなところだろうか。

posted by TASS設計室 at 16:44| 閑話休題

左端・右端

左端・右端とは何かと聞かれた。
東から見て左は、西から見れば右になる。構造の軸組図を意匠図の立面図に合わせている図面を見たことがある。軸組図は意匠図の立面図と合わせない。
構造設計はx-y座標の第一象限で示すので、X軸もY軸も原点に近いほうが左端となる。
立体座標は、右手座標系で示す。6つの自由度があり、回転力は軸の正方向に対して右ネジの方向が正となる。
posted by TASS設計室 at 12:24| 構造設計

都心の狭小地の建物

都心の狭小地の建物は鉄骨造が適していることが理解されている。意匠設計者の技量が上がると、この分野の業務が増加する。
ところが住宅専業の設計者は木造しか設計して来なかったので、なかなか鉄骨造に手が出ない。しかも木造の設計者は、軸組工法と2x4工法の両方を設計する人が少ない。何故だろう。
軸組工法は分かるが2x4工法は分からない、2x4工法は特殊だという人もいる。どちらも木造ではないか。
鉄骨造は架構・床・ALC壁のディテールさえ分かれば設計できる。構造設計事務所に依頼すれば内装や設備も含み解決する。意匠設計者には施主の要望を図面に示すことに専念していただく。
実施設計で構造と設備の摺り合わせを行うが、配管ルートや梁貫通スリーブは設備設計と構造設計の間で調整している。
コストを下げたいなら、設計者も施工者も一人一人の守備範囲を広げ、無駄な打合せや調整に要する時間を省くことである。この時間を集計すると、相当な時間になる。そんなことに時間を使うよりも、設計者が考えることに時間をつかうことである。机に向っている時だけが仕事ではない。寝て起きた時に、考えが変わることもある。夜遅く図面を描いたが、翌日になって描き直すこともある。

posted by TASS設計室 at 12:13| 構造設計

重量鉄骨と軽量鉄骨

重量鉄骨と軽量鉄骨は似て非なるものである。
スチールハウスも鉄骨造に分類されるが、あれは枠組壁工法でしょう。
鉄骨造の設計の経験があるという人も、重量鉄骨なのか、軽量鉄骨なのかで理解する内容が異なる。
鉄骨造といわれて何をイメージするか、理解は千差万別である。
漠然と鉄骨造と理解し、お化粧にだけ興味をもつ設計者も少なくない。
よく食べる魚だって、シラス(真イワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシなどの、主にイワシ類の稚魚)からマグロまである。
posted by TASS設計室 at 10:18| 鉄骨造

物理と数学が苦手でも建築設計ができる?

物理と数学が苦手でも建築設計ができる?
物理は物の理(ことわり)である。それを数学的に解くので、物理と数学はセットになっている。
https://www.youtube.com/watch?v=9XEX4mZFOhA

posted by TASS設計室 at 08:24| 閑話休題

2023年03月26日

耐震診断の現地調査

耐震診断の現地調査は構造設計者が行うに限る。
図面が保存されていないRC造、S造の耐震診断の需要があるが、現地調査と図面の復元が仕事である。
2階建てなら1次診断で判定できることが多いが、3階建て以上になると2次診断が必要になることがある。
2階建てと3階建てが複数棟の老人ホームの耐震診断で、壁式構造ありラーメンありというものだったが、一部の建物で1次診断でIs値が0.8を下回ったので、2次診断を行ったものがある。耐震壁が多い方向は1次診断で判定することができた。
耐震診断は1次診断と2次診断を連続して行うことができるので、一気に計算することが可能である。
鉄筋探査や鉄骨の実測は、建設当時の構造計算規準を理解している構造設計者が行う。見て得られる情報が違う。
作業員を連れて実測と斫り調査を行ったことが何度かあり、その資料で耐震診断を行い評定を取得している。
SRC造は鉄骨のフランジの寸法と厚さ、ウェブの厚さを実測する。ウェブは、フルウェブかラチスかを見極める。レーダー探査により鉄筋の本数や深さも分かる。
柱の主筋は、RC規準の最小配筋量として計算することもある。主筋の本数と帯筋の間隔は鉄筋探査で分かる。
posted by TASS設計室 at 21:34| 耐震診断

構造別構造計算プログラムの評価

独断と偏見に満ちた構造別構造計算プログラムの評価
次のプログラムを勧める
・RC/SRC/S:BUS-6
・木造軸組工法:木三郎4
・2x4工法:2x4壁式3
・WRC:HOUSE-WL、平均せん断力法は捨て難いので壁麻呂
・RC/SRC耐震診断:DOC-RC/SRC
・S耐震診断:DOC-S
・WRC耐震診断:壁式診断
・W耐震診断:HOUSE-DOC
上記プログラムには、基礎構造がオプションになっているものがあるので、必ずオプションも購入すること。並べてみたら、構造システムと東京デンコーになった。
posted by TASS設計室 at 10:47| 構造計算プログラム

2023年03月25日

構造設計を先行する

意匠の企画設計がほぼできたところで、構造設計を先行してまとめにかかる。
基本構想をまとめる設計者の狙いがよければ、その後は実施設計あるのみである。仕上げは、その段階で決めると言っても、標準的なもので無難にまとめる。
RC造、S造、混構造を含む木造、全て同じ要領である。
意匠設計者は詳細設計とディテールに強くなり、現場をリードできるようになろう。
意匠をシャープにまとめるには、ディテールを吟味することである。構造設計者として却下したくなる基本計画もある。やれば出来るが、そんなことは意味があるか疑問である。最後は予算が合わなくて、当たり前な計画に落ち着くものである。
posted by TASS設計室 at 18:18| 日記