2023年02月26日

高さの押さえ

平面図と同様に高さの押さえは重要である。
たたき台の図面を作成して意匠設計者に送るが、自分で意匠設計を行う場合は、基本的な高さを決めてから図面を描き始める。構造階高を決め、仕上げを載せる。
このあたりが整理できていないと、設計が進んだ後で寸法を調整すると、修正する図面が増えるので、最初の段階で確定する。
矩計図は構造設計者が作成するものと思い込んでいた意匠設計者がいた。今まで描いたことがなかったようだ。おしなべて断面と名がつく図面が苦手のようだ。
x-y-z座標なんだけど、zが別の次元に行ってしまっている。
posted by TASS設計室 at 22:55| 構造設計

基礎の接地圧

べた基礎は、図心と重心のズレを考慮して接地圧を求め、転倒時の接地圧も計算する。
一貫計算では出来ないので、エクセルで計算することになるが、そのシートは使いまわしができる、
基礎の接地面積は外〜外の面積にする。二方向の偏心を考慮すると、接地圧がけっこう大きくなることがある。
一貫計算では外周部の梁の外面までを考慮することができるものもあるが、木造の構造計算プログラムでは通り芯で囲まれる面積にしているものが多い。
地盤改良を行う場合、業者は平均接地圧で検討してくるが、それでは不足することがある。改良体の間隔を調整し、改良後の地耐力を必要地耐力に合わせることもできる。数字の遊びになってしまうが、計算上は、こんなこともできる。
posted by TASS設計室 at 22:07| 木造の構造計算

意匠設計者は現場とディテールが苦手

躯体工事の段階の現場が苦手な意匠設計者、ディテールの設計が苦手な意匠設計者がいる。
意匠図の書きぶりで腕前が分かる。1/100の縮尺の図面でも、きれいに納まっている図面に出会うこともあれば、支離滅裂な図面もある。チェックされると、その部分を訂正し、その他はそのまま。指示待ちの人には、設計者に適さない。
仕事に対する熱意が感じられないからである。
posted by TASS設計室 at 21:27| 建築士

構造関係の単行本

このところ書店で建築関係の本を見ていない。どのような本が並んでいるか分からない。
インターネットで検索すると間に合ってしまうので、構造関係の単行本が売れていないと思う。構造計算規準と技術基準解説書は持っているだろう。東京都のオレンジ本も使いやすい。
しかし、ハンドブック的に手元に置き、構造計算規準を補うものとして利用するにはよいことだと思う。このような書籍の中で、木造の保有水平耐力計算に関するものが不足している。
軸組工法・2x4工法共通で、混構造を含むものが望まれる。木造の設計者は軸組工法と2x4工法を別物のように考えている人がいる。
住木センターの『木質系混構造建築物の構造設計の手引き(2019年版)はあるが、もっと突っ込んだ記述や現実的な具体例が必要ではないか。木造の設計者になじみのない杭基礎、杭頭モーメントの処理方法などの説明を加える必要がある。
建築学会の『鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁混合構造の設計と施工』が興味深い。木造建築は、鉄骨とのバイブリッド構造に中高層木造建築の活路があるのではないだろうか。
posted by TASS設計室 at 19:32| 日記

3月10日(金)会費制で交流会

設計者と建設会社の情報交換で、顧問先にも声をかけ会費制の飲み会を行う。
同じ建築分野でも、総合建設業の他にサブコン、専門分野をもつ会社の代表、研究開発的な仕事を行っている人たちである。マンション管理士にも声をかける。
今後は改修工事の比率が高まるので、企画段階から設計・施工まで対応できる人に重点的に声をかけることにした。
posted by TASS設計室 at 12:52| 日記

木造4階の計算を1日で理解する

軸組工法のルート2の計算は、偏心率と剛性率の計算ができ、スジカイのβ割増しを理解する。
2x4工法の4階建ては、ルート3しか選択肢がないので、保有水平耐力計算を行うが、RC造やS造ほど難しくないので、許容応力度計算の延長線上で考えることができる。
壁倍率によらない耐力壁の計算は、両者は似たようなものだが、計算が微妙に異なるので、そでぞれの規準で計算する。
基礎がしょぼいと、保有水平耐力が出ないので、計算して実感する。
このくらいのことは、許容応力度計算を行っていれば、軸組工法と2x4工法の同時進行で1日あれば理解できる内容である。
posted by TASS設計室 at 11:52| 木造の構造計算