これからは躯体工事の設計施工という業態が発展する。元請けの建設会社は、内外装の仕上げ工事と設備工事を行う。構造設計と躯体に施工管理が苦手でも、この方法なら建物が建つ。
昔から躯体業者という業種があり、RC造の躯体を専門に施工する会社がある。鉄骨造はシステム建築やプレファブもある。それらをうまく活用してお化粧する。木造のプレカットや2x4工法のパネル化も同じようなものである。意匠設計者は得意な仕上げに注力することができる。
何が良いかといえば、躯体と仕上げを分離することができ、設計が単純になることである。当然、計画上の制約はあるが、そのルールを崩す場合は、特殊な部分を限定することでコストに対する影響を少なくすることができる。
構造設計事務所が行う意匠設計
構造設計事務所は意匠設計も出来る。鉄骨造の詳細設計ができるので、意匠のまとめも効率よく行うことができる。もちろん確認申請も行う。
日影図は計画しながら自分で作成するが、苦手なところは天空率とパースで、協力事務所に依頼する。
意匠設計事務所から構造設計と確認申請を引き受けることもあった。その意匠設計者は、デザインはできるが、法規が苦手で、役所とのやり取りに自信がないらしい。鉄骨造の意匠の詳細設計、RC造のコンクリート施工図も作成する。
仕事は構造設計とディテールである。
日影図は計画しながら自分で作成するが、苦手なところは天空率とパースで、協力事務所に依頼する。
意匠設計事務所から構造設計と確認申請を引き受けることもあった。その意匠設計者は、デザインはできるが、法規が苦手で、役所とのやり取りに自信がないらしい。鉄骨造の意匠の詳細設計、RC造のコンクリート施工図も作成する。
仕事は構造設計とディテールである。
posted by TASS設計室 at 18:07| 閑話休題
構造設計の隙間の分野
構造設計の隙間の分野はズバリ木造である。
3階建てまでは意匠設計者が構造計算を行っている。プレカット会社が構造図を作成するが、彼らは基礎の設計は行わず、耐力壁や引抜金物の検討は行わない。
軸組工法の4階建ては、3階建てまでの構造計算プログラムを使い、塔屋として4階を計算しているものを見かける。偏心率や剛性率は手計算で補足している。こんな面倒なことをするなら、東京デンコーの『木三郎4』を使ったらよい。耐力壁の計算は、倍率によらず、剛性で計算することもできる。この計算は手計算で準備し、倍率に換算して計算することもできるが、そんな手間暇をかけるなら、便利なプログラムがあるのだから使ったらよい。
2x4工法の4階建ては保有水平耐力計算が必要になるので、多くの木造専業の設計者は手が出せないでいる。『2x4壁式3』で計算することができる。
ここが隙間である。
RC/SRC/S造の構造設計を行っている普通の構造設計者は、木造の構造設計をやりたがらない。
3階建てまでは意匠設計者が構造計算を行っている。プレカット会社が構造図を作成するが、彼らは基礎の設計は行わず、耐力壁や引抜金物の検討は行わない。
軸組工法の4階建ては、3階建てまでの構造計算プログラムを使い、塔屋として4階を計算しているものを見かける。偏心率や剛性率は手計算で補足している。こんな面倒なことをするなら、東京デンコーの『木三郎4』を使ったらよい。耐力壁の計算は、倍率によらず、剛性で計算することもできる。この計算は手計算で準備し、倍率に換算して計算することもできるが、そんな手間暇をかけるなら、便利なプログラムがあるのだから使ったらよい。
2x4工法の4階建ては保有水平耐力計算が必要になるので、多くの木造専業の設計者は手が出せないでいる。『2x4壁式3』で計算することができる。
ここが隙間である。
RC/SRC/S造の構造設計を行っている普通の構造設計者は、木造の構造設計をやりたがらない。
posted by TASS設計室 at 11:19| 建築士