2023年02月15日

設計って、気づくこと

屋上の排水経路を室内に入れる図面が届いていたが、床のフカシの範囲が変わるだけで、構造計算には影響ないので、意匠図に合わせて伏図を作成しておいた。
最後になって、予想通り設計担当は最後に気づいたが、下請けの意匠設計者は何も考えていないことが分かった。言い出せないのか、気づいていないのか、どちら知らないが、排水経路なんか眼中にないのだろう。
設計って、気づくことだと思う。
水は漏るもの、流れるものだから、空調機械室の下にコンピュータ室を置かない。トイレの下はトイレである。これ、事務所建築の常識だ。
福島原発は、地下に非常用電源を持ってきていることで、最初からアウトでしょ。常にお湯を沸かしているのだから、非常時は蒸気機関も有りだ。ハイテクの中にあっても、最後はローテクが役に立つ。

posted by TASS設計室 at 17:29| 閑話休題

鉄筋のデータ入力

配筋データの入力を、数字だけで行った。
上下の主筋径、1段筋、2段筋、スターラップ径、ピッチを
16201020 のように示す。
D16、1段筋2本、2段筋なし、St-D10 @200 の意味である。
昔の構造計算プログラムは、こんな要領でデータを入力したものがあった。
参考書を見ながら N88-BASIC でプログラムを書いた。
このように、数字を見るだけで意味が通じる書き方は分かりやすい。
スリーサイズも同様で、スタイルが良いか、デブか、直ぐに分かる。
RCの梁断面を表現する場合はBxD、H形鋼の場合はH-350x175というように示す。順番が狂うと意味不明になる。
posted by TASS設計室 at 13:48| 構造計算プログラム

構法(工法)による固有振動数の違い

常時微動を利用して建物の固有周期を求めることができるという記事を見ていた。
構法(工法)による固有振動数の違いがあると書かれている。
(2×4工法)>(在来軸組構法)>(伝統的構法)
左から 6〜8Hz、4〜8Hz、3〜5Hz
T=0.125〜0.166秒、T=0.125〜0.25秒、0.2〜0.33秒
そんなものなのかな。
それでも皆 T=0.03h である。建物高さ6mでT=0.18秒、ちょうどよいところかもしれない。
塗り壁の場合、仕上による初期剛性は高そうだ。
C=(To/0.1)^2・√(Q・Rmax)という式で計算するそうだが、
h:減衰定数として Q=1/(2h) とのこと。
説明文には Q=1/2xh と書かれていたが、この書き方は気に入らない。
(1/2)xh とみなされる。横に線を引っ張って、上(分子)を1、下(分母)を2h と書くものだ。
C≦20    :十分安全です
20<C≦30 :安全です(倒壊のおそれは少ない)
30<C≦40 :やや危険です(倒壊のおそれが若干ある)
40<C    :危険です(倒壊のおそれが大きい)
posted by TASS設計室 at 08:50| 日記