2023年02月09日

床根太のたわみの制限 1/250 か 1/300 か

たわみの許容値はスパンの1/250かつ2cm以下と告示で決められている。
設計する際は,これを 1/300 にしたり、最小たわみを 1cm にしたり、建物のクライテリアを決める際に厳しくすることがある。スパンが大きいと、2cmというたわみでは、ふわふわする。
寸法調整係数(2x4工法の場合)、変形増大係数を考慮した上の たわみ なので、基準通りでよいと考えている。
posted by TASS設計室 at 11:55| 構造設計

混構造の階高

混構造の階高で、1階RC造の階高と2階の木造部分の階高に差が生ずる。土台の高さが余計である。
建物全体として、振動モデルを作るときのことを考えると、層重量が作用する高さは、質量が集中するスラブ上端とする。
したがって、1階の階高は1階のRCスラブ上端から2階のRCスラブ上端までの高さとする。
2階の床には土台が載り、その上に壁や柱が立つ。壁や柱を立てるために土台を並べるが、柱や壁の高さは土台上端からの高さとなる。
そこで、2階スラブ上端から土台上端までの高さの差を考えると、構造階高の取り方で悩むことだろう。
仮に2階RCスラブ上端から3階の合板上端までの高さを3.000、2階RCスラブ上端から土台上端までの高さを125とすると、通常なら階高は 3,000-125=2,875である、ところが125mmが行方不明になる。
2x4工法の場合で示すと、床組高さ250、階高 3,000 、壁高さ 3,000-250-125=2,625 とする。これで高さの差が解消される。
もう1つ、1階がWRCなら、こんなこともできる。
1階の階高を2階の合板上端までとし、梁の下がり距離を設定するという方法がある。
外周の梁成を450とすれば、梁の下がり距離を 125+450/2=350 とする。
スラブ上端から125mmの範囲はRCとして荷重を拾うことになり、RC壁と木造の壁の差の荷重を多く拾うことになるが、僅かな差のため影響なしと判断する。
こんなことを設計方針に記述したらどうだろう。
posted by TASS設計室 at 11:38| 構造設計

マカロー博士の言っていること

・・・<「中村クリニックの中村医師のブログ」から抜粋開始>・・・
マカロー博士の言っていることをざっとまとめると、「このワクチンは世界中のあちこちの工場で作られているけれども、急ごしらえだから、工場ごとによって品質に違いがあるし、ロットごとにワクチンの濃度が違う。接種者の多くに薬害が生じないのは、接種会場のワクチン保存状況が超テキトーで、温度管理とか全然ダメで、そのせいでmRNAが分解されてしまっていたからだ。あともうひとつは、製造上の問題。脂質ナノ粒子、PEG、mRNAは激しく混ぜちゃいけない。ゆっくり撹拌する必要がある。脂質ナノ粒子は、その名の通り脂質だから上に浮きやすい。この溶液が製造ラインで小バイアルに充填されていくときに、最初の数千本のバイアルは非常に薄い溶液になっている。mRNAや脂質ナノ粒子の濃度はあまり高くない。しかしこの同じロットの最後のほうのバイアルは、ものすごい濃い脂質ナノ粒子やmRNAが入っている。つまり、製造工程が非常に粗雑だった。なかには異物(ステンレス、アルミ、ガラス片など)が混入するバイアルさえあった。しかし、このおかげで、多くの人が命拾いすることになった。そもそも医薬品開発における優れた製造工程は、完成するのに通常何年もかかるものだ。つまり、製造ラインで毎回すべての製品が均一の成分、均一の濃度になるまでには、5年や10年という長い時間がかかるものだ。本来、純度99%以上の製品でなければならないところ、今回のワクチンは50%の純度しかない。しかし私はこのことを批判しているのではない。まさにこの粗雑さのおかげで、多くの人が救われたのだ」
なるほど、と思った。
 ・・・<抜粋終了>・・・
posted by TASS設計室 at 09:14| 日記

構造と法規

意匠設計者は見積りに敏感だが、構造には興味がない。法規は審査機関に行って聞いてくるものと思っている。
構造図は現場に渡すものであり、内容を理解している人は少ない。平面詳細図を作成することに多くの時間を使うが、断面が疎かになっている。
矩計図の描き方で、1枚の用紙に平面、断面、立面を示すと分かりやすい。階段詳細図も同様である。
posted by TASS設計室 at 08:25| 閑話休題