遠隔地の耐震診断で、現地の設計者に動いてもらうが、構造計算書を見ても分からない建築士は少なくない。見慣れていないこともあり、数百ページの構造計算書を見ると怖じ気づくようだ。
移行期の建物は旧耐震の建物でも新耐震の基準で設計されているものもあるので、構造計算書をチェックする。
先ず、構造図の柱リストと配筋詳細図を見て Hoopのピッチが 100 になっているか確認すると、当たり前のことだが1972年のRC規準で設計されていることが分かる。次に構造計算書の地震時の層重量のところで、Ai分布の計算が行われているか見る。数ページの計算を見れば分かる。
スマホのビデオ通話で対応できる。スタンド式のスキャナで主要な図書をスキャンしてもらうと分かりやすい。KINKO'SでPDFにしてもらうよう頼むともある。
旧耐震の建物でも新耐震基準で構造計算が行われていれば、新耐震基準と同等とみなすことができる。
ルート判別もお忘れなく。
2023年02月07日
リモートで耐震診断の書類チェック
posted by TASS設計室 at 19:43| 耐震診断
構造計算ルート
RC造やS造は保有水平耐力計算が当たり前だが、木造も自由度の高い設計が要求される。
最初の段階は壁倍率の上限を7倍として許容応力度計算を行うが、それでは間に合わない場合は、壁の詳細計算を行う。
軸組工法ではスジカイのβ割増しが余計だが、鉄骨造の要領でβを考える。スジカイを一切使わず、面材のみの耐力壁にするほうがよい。
木造もルート2、ルート3で計算することになるが、出来る人はどのくらいいるだろうか。木造の構造計算の塾があるらしいが、勉強しているのだろう。
計画により、軸組工法と2x4工法を使い分けることがある。
多くは4号建築とルート1だから、余計なことに手を出さなくてもよい。
最初の段階は壁倍率の上限を7倍として許容応力度計算を行うが、それでは間に合わない場合は、壁の詳細計算を行う。
軸組工法ではスジカイのβ割増しが余計だが、鉄骨造の要領でβを考える。スジカイを一切使わず、面材のみの耐力壁にするほうがよい。
木造もルート2、ルート3で計算することになるが、出来る人はどのくらいいるだろうか。木造の構造計算の塾があるらしいが、勉強しているのだろう。
計画により、軸組工法と2x4工法を使い分けることがある。
多くは4号建築とルート1だから、余計なことに手を出さなくてもよい。
posted by TASS設計室 at 11:59| 構造設計
構造設計者が行う建築設計
中規模の建物では構造設計者が意匠を含む設計を行うことが増加傾向で、意匠設計者は内外装の設計を行うという状態になったものがある。
確認申請や開発などの協議も構造設計者が行うが、手続き上、構造に関する規定を理解することが必要なので、言葉を理解している構造設計者に有利である。
デザイナーは構想の段階の図面を作成し、構造設計と確認申請を依頼されたこともある。建築デザインというものは、そういうことなのだろう。
意匠設計者を見ていると、法規・構造・設備を熟知し、設計監理を含み設計全体をまとめることができる人は僅かである。無駄な打合せが少なく淡々と仕事が進み。もうすぐ竣工する建物もある。
確認申請や開発などの協議も構造設計者が行うが、手続き上、構造に関する規定を理解することが必要なので、言葉を理解している構造設計者に有利である。
デザイナーは構想の段階の図面を作成し、構造設計と確認申請を依頼されたこともある。建築デザインというものは、そういうことなのだろう。
意匠設計者を見ていると、法規・構造・設備を熟知し、設計監理を含み設計全体をまとめることができる人は僅かである。無駄な打合せが少なく淡々と仕事が進み。もうすぐ竣工する建物もある。
posted by TASS設計室 at 11:36| 閑話休題
設計は俯瞰することにある
設計は俯瞰することにある。距離をおいて客観的に観ることである。
そのような設計者で思いあたる人が2人いる。2人ともゼネコン設計部の意匠設計者だが、サラッと渋い判断をする人である。
そのような設計者で思いあたる人が2人いる。2人ともゼネコン設計部の意匠設計者だが、サラッと渋い判断をする人である。
posted by TASS設計室 at 01:46| 閑話休題