2023年02月17日

建築工事はサブコン頼み

現場の施工管理ができない会社が増えたため、建築工事はサブコン頼みになった。
鉄骨造の柱脚は100%ベースパックなどを使用する。アンカーボルトの位置決めから信頼できる会社に任せたい。杭や鉄骨は専門業者によるが、土工事も地盤改良を含みサブコンに丸投げになる。
僕は中小の会社には、RC部分の工事を躯体専門業者に丸投げにすることを勧めている。躯体工事に慣れた現場管理者に任せるほうが良くありませんか。ゼネコンでも、躯体工事の管理は、鉄筋の施工管理に慣れた監督が行っている。
posted by TASS設計室 at 17:09| 構造設計

普通の風邪になるのに3年かかった

もともと普通の風邪なんだけど、新型コロナが普通の風邪になるのに3年かかった。
いつでも、どこでも、誰でも罹る普通の風邪をネタにして、製薬会社はひと儲けした。僕のまわりの人は聞いていると思うが、僕は3年前から『新型コロナはただの風邪で、死に損ないが死んでいるだけ』と言っている。ワクチンが出てからは『やっとスパイク蛋白質をつくることが出来た程度のワクチンで、有効性94%なんかインチキだ』と言った。そもそも感染率が低いのに、あの計算式で94%とは、数学的におかしい。次第にパーセントが下がり、重症化を防ぐ、という苦し紛れの説明に変わった。
当然、あんな出来損ないのワクチンなんか打っていない。
posted by TASS設計室 at 15:00| 日記

指示待ち人間から情報を得る

判断しない指示待ち人間に対する指示方法は、押し付けてしまえばよいので簡単だが、そのような人たちを経由して情報を得ることは難しい。表現力に乏しく、言葉による表現が稚拙なので、根掘り葉掘り聞かなくてはならないからである。ざっくばらんに自分の言葉で話せばよいのである。その点、職人のほうがはっきりしている。
こんなことを言ったら怒られるとか、馬鹿にされるという恐れを、彼らから取り除くことが必要である。講習会の冒頭で約30人に対して無記名のテストを行ったことがある。各個人のことは関係なく、全体を把握することができた。
建築関係の掲示板では、僕は『濱』というハンドルネームを使っていたが、名前を統一して書き込む人は少なく、その都度適当な名前を付けている。ここまで個人を出したくないというのは異常である。つまらないので、何年も書き込んでいないし、見てもいない。
posted by TASS設計室 at 10:48| 閑話休題

2023年02月16日

階段詳細図

意匠設計者は階段詳細図を描くものと思う。階段があるということは平面図を見ればわかるが、階段を含む断面図が全くない。階段はRC造・S造の構造図として作成する。
頭が当たる階段を平気で描いてくる。これからは、階段は構造設計者が描くようになるのだろう。
考えることは何でも構造設計者のところに持って来るほうが処理が早い。
何度も言うが、意匠設計者は断面図、断面詳細図に慣れよう。
posted by TASS設計室 at 15:46| 日記

液状化の検討

地盤改良を行い、液状化層は明らかに地盤改良の範囲に入るので、液状化の計算は行わなかった。2層地盤であるという指摘を受けたので、確かにその通りだが、現地盤の支持力と液状化の計算を行ってみた。200galでFL<1であった。150galでFL>1ならよいので、その旨記載した。念のため350galでDcyとPLを計算したら、Dcy<5、PL<5 であった。ここまで計算しておけば文句あるまい。
判定が微妙なところで変化する。これらの計算は、地盤調査会社の計算結果と異なることがある。土の物理試験を行い、同じ数値を使って計算しても、微妙に異なる結果となった。
土木の専門家には申し訳ないが、構造設計者として自分の計算結果を用いた。同じ計算を複数で検証することは良いことなので、今後もこんな方法を採用する。
小さな敷地で、建物を建てる所だけ液状化対策を行っても、どの程度の効果があるか分からない。支持杭なら安心である。

posted by TASS設計室 at 14:47| 構造設計

木造4階の施工に特化した会社

大手のコンポーネント会社のように、大規模木造や特殊な木造に特化した会社が増えると、木造4階が普及する。躯体工事ができれば、後は同じである。
この際、軸組工法と2x4工法の両方を扱うと計画に柔軟性が出る。
設計スタッフは両刀使いでなくてはならない。軸組工法と2x4工法を別物のように考えている人がいるが、知恵がないことを公表しているようなものだ。両者の違うところだけ学べばよい。
posted by TASS設計室 at 10:56| 木造の構造計算

勝手な想像

質屋の蔵の耐震診断は、蔵を残して建物を建て替えるので、同一敷地内の別棟の耐震診断が必要になったと思われる。おそらく、建物は木造の4号建築かハウスメーカーが建てる建物で、その設計者の手に余るものだったと想像する。木造以外の構造設計を行い、ビルやマンションの耐震診断を行っている普通の構造設計者に知り合いがいれば、巡り巡って、こちらに問い合わせが来ないと思う。
よろず相談、技術部のような設計事務所が必要である。こんなところに隙間の仕事がある。
こちらには、構造設計者の横のつながりがある。
posted by TASS設計室 at 01:23| 日記

2023年02月15日

設計って、気づくこと

屋上の排水経路を室内に入れる図面が届いていたが、床のフカシの範囲が変わるだけで、構造計算には影響ないので、意匠図に合わせて伏図を作成しておいた。
最後になって、予想通り設計担当は最後に気づいたが、下請けの意匠設計者は何も考えていないことが分かった。言い出せないのか、気づいていないのか、どちら知らないが、排水経路なんか眼中にないのだろう。
設計って、気づくことだと思う。
水は漏るもの、流れるものだから、空調機械室の下にコンピュータ室を置かない。トイレの下はトイレである。これ、事務所建築の常識だ。
福島原発は、地下に非常用電源を持ってきていることで、最初からアウトでしょ。常にお湯を沸かしているのだから、非常時は蒸気機関も有りだ。ハイテクの中にあっても、最後はローテクが役に立つ。

posted by TASS設計室 at 17:29| 閑話休題

鉄筋のデータ入力

配筋データの入力を、数字だけで行った。
上下の主筋径、1段筋、2段筋、スターラップ径、ピッチを
16201020 のように示す。
D16、1段筋2本、2段筋なし、St-D10 @200 の意味である。
昔の構造計算プログラムは、こんな要領でデータを入力したものがあった。
参考書を見ながら N88-BASIC でプログラムを書いた。
このように、数字を見るだけで意味が通じる書き方は分かりやすい。
スリーサイズも同様で、スタイルが良いか、デブか、直ぐに分かる。
RCの梁断面を表現する場合はBxD、H形鋼の場合はH-350x175というように示す。順番が狂うと意味不明になる。
posted by TASS設計室 at 13:48| 構造計算プログラム

構法(工法)による固有振動数の違い

常時微動を利用して建物の固有周期を求めることができるという記事を見ていた。
構法(工法)による固有振動数の違いがあると書かれている。
(2×4工法)>(在来軸組構法)>(伝統的構法)
左から 6〜8Hz、4〜8Hz、3〜5Hz
T=0.125〜0.166秒、T=0.125〜0.25秒、0.2〜0.33秒
そんなものなのかな。
それでも皆 T=0.03h である。建物高さ6mでT=0.18秒、ちょうどよいところかもしれない。
塗り壁の場合、仕上による初期剛性は高そうだ。
C=(To/0.1)^2・√(Q・Rmax)という式で計算するそうだが、
h:減衰定数として Q=1/(2h) とのこと。
説明文には Q=1/2xh と書かれていたが、この書き方は気に入らない。
(1/2)xh とみなされる。横に線を引っ張って、上(分子)を1、下(分母)を2h と書くものだ。
C≦20    :十分安全です
20<C≦30 :安全です(倒壊のおそれは少ない)
30<C≦40 :やや危険です(倒壊のおそれが若干ある)
40<C    :危険です(倒壊のおそれが大きい)
posted by TASS設計室 at 08:50| 日記

2023年02月14日

質屋蔵(しちやぐら)

質屋の蔵の耐震診断の相談が入った。
土蔵なら伝統工法として耐震診断を行うが、断面がよく分からない。
石造ということもあるかもしれない。大谷石の蔵を見たことがある。斫り調査を行いたいが、非破壊検査で判断したい。レーダー探査で何か分かればよいが、同年代に建設された蔵の設計図書を探している。
質屋蔵(しちやぐら)という古典落語がある。あまり面白くない。
古物商が出てくる落語なら、火焔太鼓(かえんだいこ)がある。
女房:「あんたは商売が上手だよ。やっぱり鳴り物はいいねえ。今度からは半鐘にしなよ」
甚兵衛:「半鐘はいけねえ、オジャンになる」

常時微動による共振診断ができるらしい。
常時微動を利用して建物の固有周期を求める。
posted by TASS設計室 at 23:18| 日記

設計図と施工図

構造設計に加え、施工図の依頼をいただく。
それなら施工図的構造図にしてしまおうということになる。小規模な建物の場合、施工図、特にコンクリート施工図を作成する習慣がない会社が多く存在し、それらの会社は『施工図屋』と称する施工図専門の人に図面の作成を依頼する。
ところが、その施工図専門の人の中には、構造図と計算書から施工図を作成する技量が低く、いちいち質問してくる人がいる。そんな面倒な人を相手にするより、自分で描いたほうがよくなってしまう。
鉄骨造の場合は、構造図のCADデータを引き伸ばした程度の製作図が出てくることが多くなった。仕口と継手の詳細を作成し、加工寸法を確認することが製作図の目的で、原寸のフィルムを出すことが目的である。
設計段階で描くこともあるが、鉄筋が錯綜する部分や柱脚の配筋詳細図を施工図として作成することもある。
施工図の担当者は構造設計者であることが望まれる。構造計算を理解した上での施工図である。
posted by TASS設計室 at 11:34| 構造設計

躯体工事の丸投げの勧め

木造住宅の会社で、混構造の施工を行う場合、躯体工事は丸投げにするほうがよい。
大手ハウスメーカーも、そんな方法で施工しているから、混構造になると極端に工事費が高くなる。
施工管理ができる会社は自前で躯体工事ができるので、コスト的に競争力がある。
仮設、土工事、型枠、鉄筋、コンクリート打設、養生、までを躯体業者に任せるのである。
それらは木造2階建ての基礎にも共通する内容だが、レベルが違う。下請け業者と現場監督の腕の違いである。
posted by TASS設計室 at 08:46| 木造住宅

2023年02月13日

耐震構造が普及すると、地震で倒壊する建物が増える

新型コロナの何が怖いのか。
怖いと思わされているのではないですか。風邪は万病のもと、今までの風邪も注意が必要だ。無理せず寝ていればよい。
今までも役に立たないインフルエンザのワクチンを打っていた人がいるが、ワクチンを打たないほうがインフルエンザに罹らない。
持病がある人は心配で、新型コロナのワクチンを打つらしい。ワクチンを打つほうが、よっぽっど心配だが、ワクチンを打って安心することは、精神的に落ち着くのだろう。
医療技術が進歩したら、病気が少なくなるものだが、逆に病気が増えている。何故でしょう。
耐震構造が普及すると、地震で倒壊する建物が増えるだろうか。
posted by TASS設計室 at 10:14| 日記

スケール感覚

毎度のことで階高2.7mの木造住宅ばかり設計していると、スケール感覚が身につかない。
高さを意識しているのだろうかと言いたい。たくさん断面図、矩計図、階段詳細図、構造詳細図を作成してトレーニングするとよいが、それらを見るだけでも参考になる。
何が足りないかと言うと、『やってみること』が足りない。
posted by TASS設計室 at 08:24| 閑話休題

今週の目標:用語の定義

今週の目標:用語の定義
用語の定義を明確に理解して仕事しよう。
例えば、階高というと、仕上げの高さで示し、構造階高は構造体の高さを示す。
鉄骨造の構造階高は梁天端の高さを示すが、RCスラブを考慮した合成梁にすると、RCの天端が構造階高となる。
最上階を逆梁にすると、法規上の構造階高は梁天端になるが、構造計算上の階高はスラブ天端になる。
それは、スラブ上端に質量が集中し、作用する質量の中心とみなすからである。計算では大きさは考慮しないが串団子の球の中心である。図面で線を引いても、線の太さは関係ないことと同じである。

posted by TASS設計室 at 08:11| 日記

プランチェックの他に高さチェック

木造の人たちは『プランチェック』と称して構造チェックを行っているが、『高さチェック』も必要である。
彼らには高さの概念が希薄で、構造階高を意識せず、ファジーな図面を作成している意匠設計者が多く存在する。プレカット図に倣い、高さ関係の数値を図面の四角の中に入れさせることを考える。いくつもの数字を見るのではなく、四角の中だけを見れば済む表現にする。図面に多くの情報を入れすぎると混乱させてしまう。

posted by TASS設計室 at 07:28| 木造の構造計算

2023年02月12日

鉄骨造3〜5階建て

都市部の5階建ての需要が出るので、建築計画を行う意匠設計者は鉄骨造の設計が出来るようにする。ALCのディテールを理解し、エレベーターシャフト、鉄骨階段の詳細設計が出来れば設計できる。杭はスクリューパイルを使うことになるので、杭に関する知識が必要になる。狭小地の場合は、杭打ち機械の機種で施工可能な杭芯位置が決まるので、計画段階から注意する。
建物を軽量化するには、床をALCにすることもあるが、どうもALCの床は好きになれない。
鉄骨造3階建て、準耐火構造なら、外壁を木造にすることもある。206あるいは45x120程度のスタッドを立てて合板を貼り、サイディングで仕上げる。最初は軽量鉄骨のCチャンネルを使ったが、木造にしたら、内部の仕上げとの相性が良いことが分かった。サッシュの取り付けも、木造の大工さんができる。
施工会社が鉄骨造に慣れていれば難しいものではない。
意匠設計者は、この程度の建物なら、どの部位でもディテールが描けなくてはならない。


posted by TASS設計室 at 21:49| 構造設計

データが飛ぶ現象

スパンを追加したり分割するとデータが飛ぶ現象が起きるプログラムがある。
計算をまとめる度に、データが飛んでいないかチェックすることが必要になる。
一貫計算を行う際にも、応力計算から保有水平耐力、基礎まで連続計算を指定すると、途中でフリーズする。計算する際に、先ず応力計算まで行い、次に断面計算、保有水平耐力計算などを段階的に計算するとフリーズしない。
これはPCのスペックが低いから起きる現象でもなく、Windows7 なら起きず、Windows10 では起きるようである。
posted by TASS設計室 at 15:50| 構造計算プログラム

Y方向地震時のX方向基礎梁の検討

ベタ基礎で、Y方向地震時のX方向基礎梁の圧縮時の検討を行う。
この計算は一貫計算では行っていないので手計算(エクセル)で行うが、地反力によっては、意外と厳しいところがある。
浮上りが出ていないが、建物の転倒を計算するような建物は杭基礎にしたくなる。
posted by TASS設計室 at 12:03| 構造設計