2023年02月28日

設計のディテール集

設計者の皆さんは、設計のディテール集をお持ちだろうか。
ディテールは構造と絡むので、構造体から表現しなければ役に立たない。描いてみることから始まる。
階段詳細も同様で、RC/S/Wの詳細を作成してみよう。鉄骨と木造の組合せもよい。
posted by TASS設計室 at 19:21| 閑話休題

設計の仕事を細かく分類すると

建築設計の仕事を細かく分類すると
@企画設計、営業設計、プレゼンテーション、概算見積り(基本構想)
A基本設計、積算(設計)
B確認申請(代願)
C詳細設計(詳細図作成)
D構造設計
E構造図(プレカット図)
F杭、地盤改良の設計(サブコンの設計)
G設備設計
H施工図(コンクリート施工図)
I製作図(鉄骨、カーテンウォール、ALCなど、サブコンの設計)
@からCが意匠設計、DからGは構造設計と設備設計、Hは施工図専門の設計、Iはメーカーの設計である。
意匠設計者は営業段階でエネルギーを使い切ってしまっているようだ。
建築士の資格が必要とされるのは、AとBとDとGである。Fは内容を確認し、構造設計者が記名している。
Gは5,000uを超えると設備設計一級建築士の資格が必要になる。Dは構造計算ルートがルート1なら構造設計一級建築士は必要ない。
木造専業の設計者は、詳細設計を行わず、@からB迄で、EとFは業者任せである。HやIは見ている人は少ないだろう。
技量が高まらないわけである。@からIまで、ひと通り目を通そう。そのうち理解できるようになる。
posted by TASS設計室 at 14:59| 建築士

分業化の弊害

設計から職人まで、建築業界には過度な分業化の弊害が起きている。
そのことに気づいている人は、幅広い知識をもち、全体を掌握している人である。
仕事の区分と理解する区分とは異なる。隣接する領域はもちろんのこと、全体を掌握した上で自分の仕事を行う。「知らない」「分からない」ということが多すぎると感じる。
posted by TASS設計室 at 14:24| 建築士

面積の緩和

理解不足の人向けに資料を作成している。言葉での説明では無理なので、色分けした資料を送ることにした。
建築面積で車庫の前に庇が有る場合は、庇の下を建築面積に加えるとか、延床面積の緩和を理解させる。
どこの数字がどこに入るとか、何を合計しているか、だれでも数字を追うことができるよう表現する。
設計者と審査機関が分かる程度では、実務を行っていない建築士には難しい。

posted by TASS設計室 at 13:57| 閑話休題

2023年02月27日

『スシ食いねぇ』改め『ムシ食いねぇ』

『スシ食いねぇ』改め『ムシ食いねぇ』
おかしな世の中になったものだ。
1960年代なら、国会議事堂の周辺は火炎瓶が飛んでいる。

posted by TASS設計室 at 16:26| 日記

基礎柱型の重量

一貫計算では柱脚の柱型と基礎梁が重なる部分の重量を控除するか、控除せずに拾うか、選択することができる。通常は重複して拾い、余裕とする。柱とフーチングが重なる部分についても同様に考える。
現在は一貫計算で基礎まで連続して計算するが、基礎を分離して計算する場合は、重複して拾うことが多い。
後で修正する際に、荷重の拾い落としを気にしなくて済む。
posted by TASS設計室 at 08:13| 構造設計

誤った科学的認識

誤った科学的認識の最たるものは、石油を化石燃料ということと、腸造血を認めず、誤った癌の治療を行っていることである。千島森下理論が正しいと確信している。
これらのことについて、ロシア発の情報が少ないのは、ロシアでは石油無機成因説が浸透し、癌についても理解が進んでいるからである。さすがメンデレーエフの国だ。
posted by TASS設計室 at 07:46| 日記

健康法

僕の健康法は風呂と睡眠
減塩 → しない
血圧180 → 問題ない
健康診断 → しない
がん検診 → しない
薬 → 飲まない
ワクチン → 打たない
マスク → しない
運動 → しない
歩数 → 気にしない
コレステロール → 気にしない
posted by TASS設計室 at 07:43| 日記

2023年02月26日

高さの押さえ

平面図と同様に高さの押さえは重要である。
たたき台の図面を作成して意匠設計者に送るが、自分で意匠設計を行う場合は、基本的な高さを決めてから図面を描き始める。構造階高を決め、仕上げを載せる。
このあたりが整理できていないと、設計が進んだ後で寸法を調整すると、修正する図面が増えるので、最初の段階で確定する。
矩計図は構造設計者が作成するものと思い込んでいた意匠設計者がいた。今まで描いたことがなかったようだ。おしなべて断面と名がつく図面が苦手のようだ。
x-y-z座標なんだけど、zが別の次元に行ってしまっている。
posted by TASS設計室 at 22:55| 構造設計

基礎の接地圧

べた基礎は、図心と重心のズレを考慮して接地圧を求め、転倒時の接地圧も計算する。
一貫計算では出来ないので、エクセルで計算することになるが、そのシートは使いまわしができる、
基礎の接地面積は外〜外の面積にする。二方向の偏心を考慮すると、接地圧がけっこう大きくなることがある。
一貫計算では外周部の梁の外面までを考慮することができるものもあるが、木造の構造計算プログラムでは通り芯で囲まれる面積にしているものが多い。
地盤改良を行う場合、業者は平均接地圧で検討してくるが、それでは不足することがある。改良体の間隔を調整し、改良後の地耐力を必要地耐力に合わせることもできる。数字の遊びになってしまうが、計算上は、こんなこともできる。
posted by TASS設計室 at 22:07| 木造の構造計算

意匠設計者は現場とディテールが苦手

躯体工事の段階の現場が苦手な意匠設計者、ディテールの設計が苦手な意匠設計者がいる。
意匠図の書きぶりで腕前が分かる。1/100の縮尺の図面でも、きれいに納まっている図面に出会うこともあれば、支離滅裂な図面もある。チェックされると、その部分を訂正し、その他はそのまま。指示待ちの人には、設計者に適さない。
仕事に対する熱意が感じられないからである。
posted by TASS設計室 at 21:27| 建築士

構造関係の単行本

このところ書店で建築関係の本を見ていない。どのような本が並んでいるか分からない。
インターネットで検索すると間に合ってしまうので、構造関係の単行本が売れていないと思う。構造計算規準と技術基準解説書は持っているだろう。東京都のオレンジ本も使いやすい。
しかし、ハンドブック的に手元に置き、構造計算規準を補うものとして利用するにはよいことだと思う。このような書籍の中で、木造の保有水平耐力計算に関するものが不足している。
軸組工法・2x4工法共通で、混構造を含むものが望まれる。木造の設計者は軸組工法と2x4工法を別物のように考えている人がいる。
住木センターの『木質系混構造建築物の構造設計の手引き(2019年版)はあるが、もっと突っ込んだ記述や現実的な具体例が必要ではないか。木造の設計者になじみのない杭基礎、杭頭モーメントの処理方法などの説明を加える必要がある。
建築学会の『鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁混合構造の設計と施工』が興味深い。木造建築は、鉄骨とのバイブリッド構造に中高層木造建築の活路があるのではないだろうか。
posted by TASS設計室 at 19:32| 日記

3月10日(金)会費制で交流会

設計者と建設会社の情報交換で、顧問先にも声をかけ会費制の飲み会を行う。
同じ建築分野でも、総合建設業の他にサブコン、専門分野をもつ会社の代表、研究開発的な仕事を行っている人たちである。マンション管理士にも声をかける。
今後は改修工事の比率が高まるので、企画段階から設計・施工まで対応できる人に重点的に声をかけることにした。
posted by TASS設計室 at 12:52| 日記

木造4階の計算を1日で理解する

軸組工法のルート2の計算は、偏心率と剛性率の計算ができ、スジカイのβ割増しを理解する。
2x4工法の4階建ては、ルート3しか選択肢がないので、保有水平耐力計算を行うが、RC造やS造ほど難しくないので、許容応力度計算の延長線上で考えることができる。
壁倍率によらない耐力壁の計算は、両者は似たようなものだが、計算が微妙に異なるので、そでぞれの規準で計算する。
基礎がしょぼいと、保有水平耐力が出ないので、計算して実感する。
このくらいのことは、許容応力度計算を行っていれば、軸組工法と2x4工法の同時進行で1日あれば理解できる内容である。
posted by TASS設計室 at 11:52| 木造の構造計算

2023年02月25日

混構造と木造4階は設計者の隙間

混構造と木造4階は、ビルの構造設計者と木造専業の構造設計者の隙間に位置する。
簡易な構造計算プログラムのオペレーションで計算している木造専業の構造設計者は手を出せない。ビルやマンション、工場や倉庫などの構造設計を行っている普通の構造設計者は、木造の業界とつき合いがない人が多い。彼らは混構造や木造4階やそれ以上の木造建築を設計できる技量はあるが、やらないだけである。

木造専業の構造設計者が、混構造や木造4階建ての構造設計に手を出すと、いきなり今まで聞かなかった言葉に出合い面食らう。その差を埋めるには、RC造とS造の構造設計を経験することだが、その差を木造側から攻める方法を考える。数冊の参考書にさらっと目を通し、必要なところだけを拾い読みする程度で効果がある。それで『木三郎4』と『2x4壁式3』の計算内容を理解することができる。
posted by TASS設計室 at 08:59| 構造設計

建設会社の社内の構造設計者

プレカット会社やコンポーネント会社で、社内に構造設計者がいる会社といない会社とでは、受注の範囲が大きく異なる。設計が決まったものを見積りするくらいなら誰でもできる。計画段階から提案できる体制を整えることが受注に有利だが、それには技術営業も必要になる。構造設計はできないまでも、客先と技術的な話しを行い、聞いてくることくらいは出来なくては受注につながらない。御用聞きの営業では役に立たない。
99%は普通の木造2階建てと3階建てだから、簡易な構造計算プログラムで計算できるので、難しい仕事は避ければ済むことだが、そのような案件は規模が大きく、魅力的に思うだろう。
意匠設計者の技量も必要になる。平面図と立面図しか作成せず、高さの関係に無頓着な意匠設計者には勉強してもらわなくてはならない。全体的に底上げが必要である。
構造設計事務所は意匠設計もできるので、矩計図や断面詳細図、各部のディテールの設計も可能である。もちろん鉄骨階段の設計も可能である。
posted by TASS設計室 at 08:27| 木造の構造計算

2023年02月24日

小規模RC施工図的構造図

面木や目地、フカシまで記入し、施工図のような構造図になった図面がある。サッシュアンカーも入れておこう。ここまで描いたら現場は楽だろう。この段階では建具まわりの躯体寸法が決まらないので、開口寸法に余裕をみている。鉄筋を組んでしまったら、動かすことが大変なので、逃げを考える。
ルーフドレンまわりの下がりやドアの沓摺の欠きこみを考慮して梁を下げるか決めていない。先手を打って下げておいても、下げる必要がないかもしれない。関係者は現場が始まらないと意識しないことなので、どうにでもなるようかぶり厚さに余裕をみておく。

しかし、この程度のことは施工標準図に加えておくと注意喚起になる。ゼネコンが施工するRC造なら、しっかりした躯体図が出てくるが、小規模な建物は躯体図を作成しない現場が多い。ゼネコンでは、構造種別ごとに詳細設計のディテールシートを備えることが一般的である。これでけっこう設計の手間を省くことができる。現場と設計の共通の認識があると、話しが通じやすい。


posted by TASS設計室 at 13:17| 構造設計

意匠設計者は法規に強くなろう

審査機関の担当者の技量を超えるくらいになるよう、意匠設計者は法規に強くなろう。
いちいち聞きに行っているようでは情けない。そんなもの、設計してから確認すれば1回で済む。
役所では偉そうに『建築指導課』という看板を掲げているところがあるが、看板通り『指導』できるのかい。
posted by TASS設計室 at 11:16| 日記

思考が浅い

思考が浅い人は、次の一手のことを考えていない。
RCの躯体について書く。
意匠図の建具開口は有効開口で示すが、構造体の開口は、アゴや水切を考慮し、大き目の開口になる。
そのくらい何も言わなくても分かりそうなものだが、理解できない設計者もいる。ディテールを描かないから身についていないと思われる。
鉄筋を組む場合は、躯体図と構造図を見て施工するが、意匠図の開口で鉄筋を組んでしまうと、アゴの先端からかぶりをとったところに鉄筋を配置することになる。
設計の時点では、建具の枠まわりのディテールが決まっていないことがあるので、上と左右65mm以上、下90mm以上の逃げ寸法を考慮する。
木造住宅専業の意匠設計者でも、この程度のことは理解できて当然と思っている。
ディテールに弱い設計者が多く、よく設計していると思う。
たまには木造も設計するが、ビルものの設計が多い意匠設計者は、しっかりとディテールを作図している。
S造に関しては、更に技量の差がはっきりする。
posted by TASS設計室 at 08:02| 建築士

代願事務所の限界

代願事務所には作図能力が低い人がいる。特にプレファブメーカーの代願を行っている人は、与えられた図面を審査機関に届けることが仕事で、右から左に連絡することが仕事のため、自分が設計者として動くと、何もできない。どこまで理解しているか、観察しながら対応する。
まぁ、そんなものかと思って対応する。ディテールは構造図で作成し、構造図で施工し、後は仕上工事で納める。鉄骨階段やRC階段の図面は、構造図で作成するものと思っている。
ビルものを設計している意匠設計者とは技量が相当異なることに驚く。

posted by TASS設計室 at 07:13| 木造住宅