2023年01月31日

木造躯体のプレファブ化

木造の構造部材はホールダウン金物やアンカーボルトなどの副資材を含みパッケージ化し、プラモデルの組立説明書のような施工図を添付する。鉄筋は組立鉄筋とし、現場では並べるだけにする。継手は添え筋とする。
意匠設計者はプレカット工場に構造設計を丸投げするが、プレカット工場は基礎の設計を行わない。大手鉄鋼メーカーの建築も同様に基礎の設計は行わない。

今後はプレカット会社が、地盤調査、基礎、地盤改良、杭の設計まで踏み込んだ設計を行うようになる。それらの需要は十分ある。
元請けとなる意匠設計者は、自分の責任で構造を決めたくない。構造設計の費用が低いので外注すると自分の取り分が少なくなり、割りが合わない。全部自分で設計すれば良いが、それは出来ない。
工事費に含めて構造検討を行うことが一般化する。構造設計付きパッケージ商品である。


posted by TASS設計室 at 17:17| 木造の構造計算

数値的判断力

数値的判断力は計算することで培われる。
概論だけで学んできた人には次の段階に進んでもらい、実際に自分の手を動かしてもらう。
概論は本の前書きである。
posted by TASS設計室 at 11:59| 構造設計

計算しない構造計算業務

審査や判定のようなもので、計算しない構造計算業務がある。
念のため詳細に計算することもあるが、略算で工学的に判断したように記述する。それでストーリーは成り立つが、バックデータがあるので自信をもって話すことができる。簡単にサラッと答えたふりをする。

posted by TASS設計室 at 00:28| 構造設計