2023年01月29日

混構造2階建てでも保有水平耐力計算

工場や倉庫なら平屋でもルート3は当たり前だが、混構造2階建てでも自由な設計を行うと保有水平耐力計算が必要になる。同じような計画で、無理してルート1で設計したことがある。
ルート2で設計できたとしても、確認申請審査機関が慣れていないと適判にまわされてしまうことがある。
そのほうが良かったと思うこともある。
posted by TASS設計室 at 23:47| 構造設計

建築計画は敷地を眺めて決める

斜面地の建築計画は敷地を眺めて決める。
先ずGoogleの航空写真とストリートビューで見てから敷地周辺を歩く。敷地測量図、都市計画図、高低測量の結果を見て平面図と断面図を作成する。何かたたき台があると考えやすいので、大雑把なボリュームを求める図面である。
意匠設計者が作成する図面は、敷地の範囲だけしか描いていない図面を見かける。周囲が平坦か、段差があるか分からないこともあり、航空写真を見て指摘することがある。
隣接地の状況も把握することは重要で、特に難しい計画の場合は自分で現地を歩く。工事用の車両のことも考える。コンクリート打ち放しの場合は、近くに生コン車の待機場所があるか見ておく。昔、現場の所長に言われたことである。コールドジョイントをつくらないよう配慮する。
道路の条件で杭の種類も決まる。片土圧を受ける場合は直接基礎、地盤改良、場所打ちコンクリート杭の順に検討し、スクリューパイルは使わない。建物重量と摩擦で間に合わなければ、無理な設計は行わない。


posted by TASS設計室 at 19:30| 閑話休題

週末はアクセスが半分になる

週末は「さくらのブログ」のアクセスが半分になる。
平日は業務時間内のアクセスが多い。たまに深夜に多くのページを見ていただいている。
興味をもたれるのは木造や小規模建築に関するページが多い。

当方の構造設計の仕事を分類すると、
@普通の構造設計(ビル、工場、倉庫、マンションなど)
ARC/WRC/SRC/S造の耐震診断、補強設計
B木造、木造を含む混構造
C全ての構造形式の改修工事の設計
D上記に分類できない構造に関するコンサルティング
E鉄骨階段や擁壁など、建物の一部の設計
である。
興味深いのはCおよびDである。
計画を見て、落としどころを考える。

鉄骨造の減築の話しを聞いたが、意匠設計者は新築に誘導したいようだ。
優先順位を決め、比較すれば何かの案に辿り着く。客は決断するための相談相手を求めている。それをコンサルティングという。
ソーラー発電の事業者から相談も入る。公立の学校の屋上に太陽光発電設備を置くというもので、昨年1つ目は受注できなかったが、2つ目のエントリーである。様々なメーカーが構法や材料を工夫している。
採算がとれるか分からない。
posted by TASS設計室 at 10:01| 日記