2023年01月18日

任せられる現場責任者

現場は任せられる現場責任者がいると安心できる。
その人が仮設計画から施工図、設備の施工図まで作成する。打合せの回数も少なく、意思の疎通ができる。
審査機関に関しては、せいぜい軽微変更程度で済ませることができる。
小さな現場でも、施工図を外注する会社は少なくない。
小規模な建物でも設備設計を外注する設計者がいる。調整の手間ばかりかかってしまい、作業効率が低い。
給排水衛生、空調、電気の器具のプロットや配線経路、引込くらいは意匠設計者が図面にプロットすれば済むことではないかと思う。電気は水勾配がないから考えやすい。
何でも分業化すると、打合せの時間と外注費が増えるだけである。

施工手順を図面に記載するものがある。
組立家具の説明書のつもりで作図する。
次第に、このような図面が多くなるだろう。鳥観図を加えた図面を見たことがある。
鉄筋を色分けしたら、モノクロでコピーされたことがあった。
posted by TASS設計室 at 17:46| 閑話休題

考えが浮かばないらしい

高さ2m未満(1.935m)の擁壁の仮設工事で悩んでいる現場がある。
理詰めで考えれば解決策がある。1週間の余裕があるので、待つことにする。
その間に、仮設の計画図を作成して送る。たたき台があると、自分たちの好きなように考えることができるだろう。
鉄骨で斜めに支持して打ち込み、出過ぎたところはガスて切る方法もある。職人の知恵が感じられない。
ここにゼロベースで考えることが出来る人と出来ない人の差が出る。施工会社は仮設くらい自分で考えろと言いたい。
木造の仕事がメインの基礎屋さんである。
posted by TASS設計室 at 12:00| 日記

気がついていましたか。

アンダーラインに注目されたい。
予防接種法T201210G0070.pdf
posted by TASS設計室 at 10:20| 日記

サブコンの技術営業

設計事務所や建設会社を回っているサブコンの技術営業を通して業界の状況が分かる。
うちに来るのは杭や鉄骨系のサブコンが多い。
彼らは意匠設計者と話しても理解されないと言う。頭の片隅に製品の特長を置いておくだけで、何かの時に役に立つ。意匠設計者は客や建設会社と話す代表となる設計者なので、説明する際の基礎的な知識は必要だ。

構造設計者としては施工会社が使い慣れたものを採用するほうが無難なので、知名度のあるものを選択する。
柱脚はベースパックが無難、スクリューパイルは株式会社東部の e-Pile next が旭化成の EAZET に迫っている。
唯一、最後の手段的な杭は旭化成の ATTコラム である。支持層が深く支持杭では不経済になるときに採用する。あるいは予定していた中間層が不ぞろいで、支持層として使い物にならない時に役に立つ杭である。
広島県尾道市、青森県八戸市の工場の設計で採用した。
柱状改良とスクリューパイルの組合せなので、スクリューパイルのメーカーなら施工可能と思うが、特許の関係で無理かもしれない。2番手はどの会社が名乗りをあげるか楽しみにしている。

鉄骨梁の開口補強のリング、RC造の梁の定着板、柱梁の高強度せん断補強筋、スリーブ補強は当たり前のようにメーカー製のものを使うようになった。特にメーカーはこだわらない。
posted by TASS設計室 at 08:41| 建築士