2023年01月08日

耐震壁以外は乾式

RC造でも耐震壁以外は乾式工法にすることがある。
部分的にそれらを配置して偏心率を調整することもできる。
雑壁のデータ入力で n=0.001などとして雑壁の荷重を配置することもできる。昔はCBを使ったものだが、今は使わない。
posted by TASS設計室 at 23:38| 構造設計

建物の隅に耐力の高いスジカイを配置しない

建物の隅に耐力の高いスジカイを配置しないと、大きな金物を使わなくて済む。
片スジカイは向きがあるので、端部に大きな引抜力が出ないよう向きを考慮する。
加力方向を理解することから始める。定性的に理解し、どちらの向きが強いか感覚をつかんでもらう。
壁量と金物の計算くらいは、意匠設計者が行おう。プレカット業者に指示することができるようになる。
鉄骨造のブレース構造も同様である。

posted by TASS設計室 at 21:06| 木造の構造計算

タイル割りと第二原図

タイル割図を作成したが、片押しにするほうが無難なので、無理に寸法調整をしないことにした。
中央の目立つところが納まればよいので、端部は成り行きに任せる。
石の役物は加工図を作成するための主要寸法を決めたが、納まり上ののみ込み寸法や糸面は石の施工業者に任せる。
昔、トレーシングペーパーでタイル割り図を作成していた時は、裏から目地を書いていたり、第二原図をとって加筆した。
久しぶりに第二原図という言葉を思い出した。
青焼の機械で茶色の第二原図を作ることもあれば、大判のゼロックスで第二原図にすることもあった。
設備設計は裏焼に書き加えていた。意匠設計者は、簡単な設備設計くらいは出来るようにするとよい。

posted by TASS設計室 at 20:44| 閑話休題

高さ関係の調整/

構造設計では高さ関係の情報が重要である。
計画時の意匠図では、高さ関係の情報が不足している図面が多い。
平面図に高さを表示するだけでよい。仕上げ高さと躯体の高さが分かればよいが、躯体の高さを表示するだけでも計画しやすい。
特に鉄骨造は微妙に高さを変化させることができないので、ディテールを考えて寸法を決める。
木造専業の意匠設計者が希に鉄骨造を設計することがあるようだが、木造の基礎を見慣れているせいか、基礎梁を小さくしたがる傾向にある。

posted by TASS設計室 at 20:13| 構造設計

逆算して根拠を理解する

改修工事や建物の改造では、元の構造計算書がある場合は、逆算して現状を把握してから再スタートする。
十分な余裕があるところと、ギリギリのところもある。
余裕がない場合は前提条件に戻り、固定荷重の見直しを行う。

設計当時の構造計算書を見るが、とても参考になる。適判や構造の審査を行っていた時、様々な構造計算書に接するが、なかなかうまいことをやっている計算に出合うことがあり、その考えを拝借することがある。
こんな計算方法があるのか、と思うこともあり、自分で再計算して納得することもある。

様々な構造計算プログラムの開発会社があり、多様な考え方がある。途中経過を追跡し、結果がOKなら、特に問題にしない。余裕がある場合は正本にメモを加え、あえて指摘しない。
posted by TASS設計室 at 16:04| 構造設計

分業化の弊害

設計の分業化が進み、総合的に判断することが出来ない人が増加した。
全体を俯瞰し、全てを掌握して設計するのが代表となる建築士の仕事である。
好奇心がなく、自分ができる狭い範囲を分担して仕事をしている人には縁のないことなので、気にしないでください。僕はこんな感覚で他人を見ている。
posted by TASS設計室 at 10:19| 建築士