2022年12月30日

考えることを支援する

考えることを支援する必要がある。
意匠設計者から質問されるので答えるが、基礎的なことから説明しなければならないことがある。
質問者は現場に対して指示する立場にあるので、現場から質問されて答えることが出来なければならないが、理解していないので臨機応変に答えることができない。
構造計算書を見ても理解しようとする人は少ないので、図面に説明を加え、間接的に現場に伝えることを考える。
小規模な建物の場合で数ページ程度の計算書の場合は、構造計算書を図面のサイズにレイアウトし、構造図を組合わせたものにすると現場に伝わる。意匠設計者よりも工事担当者のほうが構造に関する理解力がある。
posted by TASS設計室 at 20:33| 建築士

分析

構造計画でも、商品企画でも、分析することから始める。
全て数値化してコストを比較することができる。
大手企業には大手企業のやり方があり、中小企業には中小企業に適した方法がある。
鉄骨系プレファブメーカーを例にとると、大手企業は規格大量生産で、対象とする案件は選び放題である。規格品に合わないものは深追いせず手を引く。
中小企業は大手が苦手とするところを対象にするので、大手の後追いをやっていたのでは、工事費を安くして受注するしかない。客はブランド志向の人がいるので、大手ハウスメーカーのショールームに行って、表面的なものを見て気に入る。住設機器での比較であり、建築設計で比較しているのではない。そんなものは、いくらでも取り入れることができる。

大手ハウスメーカーが苦手とするところは、斜面地の建物、混構造、平面的な異形の建物である。
この3つに強くなると、中小の会社の独壇場となる。これらの設計と施工に強くなることが必須である。
それには、企画段階の設計を行う意匠設計者と、概算見積りを出す工事および積算の担当者の腕にかかってくる。直ぐにスキルが上がるものではないので、概算見積りは工事業者に依頼することを勧める。企画段階の設計者は施主の要望事項の整理と、打合せくらいは出来るだろう。
posted by TASS設計室 at 18:26| 閑話休題