2022年12月10日

ハイブリッド構造に注目する

RCやSRCもハイブリッド構造と言える。
RCはコンクリートに鉄筋を加え、曲げにも効くようにした。
SRCはそれに鉄骨を加えたもので、ヤング係数比を考慮して強度を累加する。
角型鋼管の中にコンクリートを詰めたCFTもあり、軸耐力の増強と軸方向変形を抑制する。
角型鋼管の空洞にコンクリートを詰めず、外側をコンクリートで被覆するものもある。
建築学会の参考書の中に混合構造を紹介しているものもある。SRC柱に梁Sは昔から定番の設計だが、柱RC・梁Sというものもある。
さて、こんな要領で木を組合わせたらどうだろう。
マルチスプリングで解析できるようになったので、ヤング係数の異なる材料の組合せで自在に計算できる。
難しい課題は接合部である。複雑な設計にするとコストがかかり、RCかSにしてしまうほうがよくなる。
床・壁・小梁を木にするならディテールは難しくない。SRC造でPC小梁、RC造でQLデッキは経験済みである。
木造で鉄骨梁を使うこともある。軸力が大きな柱を鉄骨にしたり、木造ラーメンフレームの代わりに鉄骨ラーメンを加える設計もある。
設計は自由自在である。


posted by TASS設計室 at 18:15| 構造設計

書く練習、表現する練習

書く練習、表現する練習を行ってください。
マークシートの試験が多いので、論述が苦手な人が増えてしまった。
何を書いているか分からない人もいる。とにかく書いて読む、自分で書いたものを自分で読んでみてください。
posted by TASS設計室 at 11:39| 建築士

一意的

一意的に分かる表現とする。
数学や物理の問題の文章題ような文章を書くことを心がけるとよい。
頭が混乱している人が書いたものは、理解しにくい。添削して再質問しなければ内容が伝わらない。
自分で書いたものを、第三者的に読んで理解できるかチェックする習慣をつけていただく。
もう1つ、建築士たるもの、瞬時に立体を理解すべし。
posted by TASS設計室 at 09:38| 建築士

思考過程を意識する

設計は決めることの連続である。
考えて決める。どうでも良いこと、どちらでも良いこともあり、そんな時は好みの問題とする。
図面に書いてしまうと、変えることができないと思う人がいるので、どちらでも良いと書く。
書いてあることは良く見るようだが、意見が言える人は少ない。
設計者は客の言うことを尊重しすぎる人が少なくない。要望事項を尊重するあまり、客観的にみて妥当性に欠く設計になっている場合もある。後で変更されるか中止になる。設計者には観察眼や洞察力が必要である。

posted by TASS設計室 at 09:03| 建築士