2022年12月06日

施工図

構造設計者なら、コンクリート施工図や鉄骨詳細図を描くことが出来る。
他の仕事があるので積極的に施工図まで引き受けないが、成り行きで引き受けることがある。コンクリート施工図は、意匠設計者が見よう見まねで作成したり、施工図専門の人に依頼しているようだ。
しかし、小規模な建物の場合、現場で施工図を作成する人がいないので、施工図として使える構造図を作成することが必要になる。
鉄骨製作に関しては、加工や溶接に関することを含み、工場に任せることができる。その他は、鋼製建具、ALC、折版などの製作図のチェックだが、それらの製作図を見慣れていないと、チェックできない。
posted by TASS設計室 at 21:01| 構造設計

次の一手を考慮した構造設計

階段や水回りの納まりが良くない場合は、小梁を変えることができるようにしておく。
どうにでもなる設計とし、後で変更しても、軽微変更で済ませられるようにする。
頭が当たりそうな余裕のない階段は、後で気づくものだ。最初に指摘したが、そのままで良いと意匠設計者が判断した場合は、変更可能にしておく。
posted by TASS設計室 at 10:51| 構造設計

鉄骨造か混構造か

鉄骨造にするか、混構造にするか、判断するときは次のことに着目する。
@1階が半地下になったり、一部に土圧を受ける時は、1階をWRCとする
Aコストを下げるには、外部鉄骨階段を避け、階段は内部に設ける
B混構造で外部鉄骨階段はコストアップになるので避ける
C塔状比が2.5を超えたら混構造か鉄骨造とする
D塔状比が4を超えたら鉄骨造で、引き抜き抵抗力のある杭基礎(e-Pile)とする
E1階がピロティになる場合は1階をRCラーメンにするか、全体を鉄骨造にする
F1階がピロティで、強引にWRCにする場合は、壁厚を厚くし、無理やりWRCで成り立たせる
G上部構造を木造とする混構造の1階は、納まりがよくないので鉄骨造を避ける
H狭小地の鉄骨造は、基礎梁に鉄骨を入れて柱脚の出っ張りを無くす
I鉄骨造で地下室がある場合は、柱を地下1階まで延ばしてSRCの柱としてベースパックを避ける
posted by TASS設計室 at 09:04| 構造設計