2022年12月18日

なぜプレファブか、規格建築か

考えさせると時間がかかるからである。時間がかかるというよりも答えが出ない。
だから考えさせずに設計させることを考える。
そこで社内規格、標準化、プレファブ化ということになる。
ルールはできるだけ少ないほうがよい。
posted by TASS設計室 at 15:19| 閑話休題

マークシート的な選択問題はやめませんか

仕事に於いても、マークシート的な選択問題はやめませんか。
選ぶのではなく論述することを心がける。
そうすることで、新たな解を見出すことができる。解法は何通りもあるものだ。
会社で上司から言われると、そのことを一生懸命検討するが、その是非を論ずることがない。
解法を誘導されて解くのではなく、自分で考えだすことである。
posted by TASS設計室 at 14:38| 閑話休題

ワクチンを何回も打つ心理

なぜワクチンを何回も打つのだろう。
もうすぐ新型コロナと称する風邪が新発売になってから3年が経過する。
日本では年間で延べ1億3950万人が風邪をひく。風邪や下痢はデトックスだから、身体の調子が悪かったくらいに思えばよい。
僕は新型コロナのワクチンやインフルエンザのワクチンは接種していない。マスクもしない。
4回目のワクチンを接種した人は、12月15日時点で5227万1203人である。1日に20万人打っているのだから、あと90日で7000万人くらいになり、3回目の8482万人には及ばないものの、人口の半数以上は打つことになるだろう。
副反応が起きて、ワクチンが効いていると思う人がいるから笑っちゃう。アルコールを飲んで酔うこととは違う。プラセボも相当数含まれているらしい。缶ビールの中に、ノーアルコールビールを混ぜているようなものか。

posted by TASS設計室 at 10:31| 日記

病的に地震を恐れる人

病的に地震を恐れる人がいる。対応方法としては、次の@〜Dが適している。
【新築の場合】
@耐震等級2あるいは耐震等級3を取得する
A任意の適合性判定を受け、適判の判定済証を得る
【建物建設後の場合】
B耐震診断を行い、評定を受ける
C工学博士を選任し、学識経験者として見解書を作成してもらう
D改めて新築として構造計算を行う

@〜Dは対応する用意があり、全て経験済みである。
耐震診断を行っても、評定を受けなければ効力が半減する。
このような中で、軽んじられているのが土質試験である。上部構造は丹念に検討するが、土質が漠然とした状態では、片手落ちである。
土質の専門家に参加してもらい、考察を加えてもらう必要もある。必要とする資格は技術士である。
地震の研究者に断層から考察を加えてもらうこともある。地質年代からの話しになる。
木造住宅に多いが、偏心率が大きい建物が危ないので、建物の弱点を無くすことを考えるとよい。
posted by TASS設計室 at 10:12| 日記

2022年12月17日

混構造の構造計算プログラム

混構造の構造計算プログラムの需要がありそうだ。地上5階建てまで計算出来れば十分と思う。地下1階を加えると6層になる。
何本もプログラムを買わずに、この範囲の建物の計算ができたらよいが、今は数本のプログラムで対応している。壁式構造とラーメンの組合せができるものがない。
唯一、東京デンコーの「2x4壁式3」がWRCと2x4工法の混構造に対応している。
上部を軸組工法とし、下層階をWRCにすることもあり、HOUSE-ST1とHOUSE-WLで計算したことがある。
上部を壁式にして1階をラーメンにすることもある。今は下層階の計算にBUS-6を使うので、荷重の受け渡しにひと手間増え、計算の一貫性が途切れる。
posted by TASS設計室 at 23:22| 構造計算プログラム

見積りは作業のシミュレーション

見積りは作業のシミュレーションである。
内容が理解できないと、見積書を作成することができない。作業内容を思い浮かべ、作業時間や調整に要する時間を考えてみることである。
積算を行う部署しか持たない建設会社があるが、それだけでは設計内容を把握できない。それどころか、客先と打合せもままならないに違いない。
設計料も工事費も、的確に求めないと、客先に相手にされない。
posted by TASS設計室 at 18:13| 閑話休題

ディテールに興味がない

ディテールに興味がないと、自分なりにディテールを工夫することができない。ディテールは現場で考えるものと思っているのかもしれない。
試行錯誤しながら詳細図を作成して決めるのがディテールである。躯体との関係を示し、施工手順を考える。
現場で組み立てている鉄骨階段もある。せっかくユニットに出来るのだから、吊り込むことを考えたらどうかと思うが、板を貼るようにササラ桁に踏み板を現場溶接しているところもある。無理して吊り込むよりも、そんな方法でも良いかもしれない。割り切って、そんな構造図にすることに決めた。
意匠設計者は、そんなことを考えていない。図面に「鉄骨階段」と書き、「有効幅員・蹴上・踏面」を示せば済む。仕上げを含む階段詳細図を作成する意匠設計者は少ない。手摺のディテールは気になるところである。

posted by TASS設計室 at 17:52| 閑話休題

意匠設計者にも使える構造計算プログラム

意匠設計者にも使える構造計算プログラムを目指している開発者がいるそうだ。
グリッドフリーでデータ入力が可能らしいが、x-y-z座標を意識せずに入力できるだろうか。逆に意匠図で、通り芯を意識させることのほうが先ではないかと思う。
これは、立体幾何を意識できない人に迎合したプログラムではないか。面白そうなので、使ってみたい。
30年以上前、大きな帽子をかぶったオバサンが宣伝していたプログラムがある。大阪の開発元である。
意匠設計者にも使える構造計算プログラムと言っていたが、いつの間にか消えた。意匠設計者だって、勉強している人なら使えるだろう。スタートは皆同じである。

意匠図のデータを読み込んで構造計算を行うことはできる。しかし、最初に構造計算を行い、そのデータで構造図を自動作図し、そこに肉付けして意匠図にするほうが現実的だ。RCのマンションで言えば、内部間仕切りだけ意匠設計者が関与するようなものである。
こんな方法は、木造建築では普通に行っている。軸組工法でも、2x4工法でも、2x4工法とWRCの混構造でも、日常的に行っている。


posted by TASS設計室 at 12:39| 構造設計

図面の説明が少ない

図では表現しきれないところや、他の図面と併せて見る場合は、どの図面を見るか図面に書き加えることが必要である。基礎伏図と部材リスト、断面図が別の図面になる場合、作業者に渡す図面が抜けていることがある。何でも1枚の図面で仕事をしてきた人に多いが、断面図はS-5図、リストはS-10図を見るよう伏図にに入しないと落されることがある。
皆さん、右から左の仕事をしているのである。図面を色分けしても、モノクロでコピーされるので、自分が配布する場合を除き、カラーは使わない。

posted by TASS設計室 at 11:04| 閑話休題

地震時の土圧は計算しないのか

擁壁や地下室の計算で、地震時の土圧計算を省いている。
擁壁の計算では、高さ5mを超えると地震時の検討を行うが、5m以下は検討しなくてもよいので、地下壁は常時荷重時のみ検討している。
主働土圧係数の計算結果の一例を挙げると、
常時 0.4592
中地震時 0.6611
大地震時 0.7416
静止土圧係数 0.5 だから、短期として 1.5倍にしても 0.75 だから、常時荷重でOKなら、地震時は検討するまでもない。
posted by TASS設計室 at 10:16| 構造設計

ルート1の計算

ルート1で計算できる建物の上限は、大雑把に書くと
@S造3階建て(軒高9m以下)標準せん断力係数0.3
ARC造耐震壁付きラーメン(高さ20m以下)6〜7階建て
BWRC造4階建て(階高制限あり)
C木造3階建て(軒高9m以下)
ここで、Aの耐震壁付きラーメンは、各階各方向で、申し訳程度の耐震壁を設けて成り立たせることもできる。全く耐震壁がなく、ルート判別式の壁柱量を満足してもルート1にならない。
2025年から3階建ての高さ制限が軒高・最高高さの区別なく16mになるが、それに伴い、構造に関する基準も変わるかもしれない。
木造で3階建て、高さ16mというのは、木造の事務所ビルや商業建築を想定しているのだろうか。
条件を満たす建物ならA〜Cは不都合ないが、@は不利に思えてならない。鉄骨造に恨みでもあるのだろうか。


posted by TASS設計室 at 08:48| 構造設計

実施設計を行うにはディテールを知る

実施設計を行うにはディテールを知ることである。
1/200なら許せるが、1/100のスケールの図面でも、鉄骨階段が付くというだけでは漠然としすぎている。ササラ桁の内法寸法くらいは示してもらいたい。1/50の図面ならササラ桁の納まりくらいは分かるだろう。階段の設計ができない意匠設計者は少なくない。
寸法の押さえがしっかりして、基本的な寸法が記入されている階段の意匠図を作成する意匠設計者は少ない。
特に木造住宅専業の意匠設計者はディテールが描ける人が少ない。木造の階段なら、段鼻の位置が分かれば施工できるが、木造の中に入る鉄骨階段は、骨組や仕上と絡めて考えるものである。
構造図で詳細に示すことになる。ディテールは描き始めると楽しいものだ。
posted by TASS設計室 at 01:39| 建築士

冷間成形角形鋼管の柱梁耐力比

冷間成形角形鋼管の柱梁耐力比の制限は、保有水平耐力計算を行うことで回避できる。
計算すればほぼ100%保有水平耐力を満足する。それなら、柱梁耐力比の検討はやらなくてもよいではないか。
鉄骨造のラーメンは、ルート3の計算が当たり前で、ルート1やルート2で計算することはない。
ブレース構造はルート1でもルート2でもよい。ルート2でβ割増し1.5があっても、ルート3を避ける。
ルート1の標準せん断力係数0.3というのは、靭性に期待せず強度で頑張る設計だが、RC造のルート1は標準せん断力係数は0.2で、壁柱量を増やすことで強度を確保している。
posted by TASS設計室 at 00:49| 構造設計

2022年12月16日

営業から施工まで

営業段階の企画設計は、ある意味コンペである。他社と競合するものだが、客が気に入ったところがインテリアや設備である場合があると聞いて驚いた。部品が注目される。
ハウスメーカーのモデルハウスや、マンションのモデルルームを見るような感覚で考えているのだろう。
設計の初期段階で、浴室やキッチンを見せることは効果的だが、そんなものは設備メーカーのショールームに行けば見ることができるものである。住宅の設計はメーカーのカタログの寄せ集めで出来ている。

施工に関しては、躯体工事が効率よくできると、施工会社の競争力がつく。その中心人物は現場監督である。そこでは施工図が重要で、RC躯体図、鉄骨詳細図が描ける設計者が必要になる。仕上げを考えながら意匠設計者が施工図や製作図をチェックすればよいのだが、なかなか難しいようだ。
小規模な建物ではゼネコンの仕事を行っている施工図作成者に頼みにくいので、構造設計者が施工図尾を作成することになる。今は、コンクリート施工図を描くことができる現場監督はいない。
コンクリートが打ちあがり、あるいは鉄骨建て方が完了するまでが、構造設計者の仕事である。
posted by TASS設計室 at 18:43| 木造の構造計算

何でも計算、構造設計

計算するもなら何でも持ち込まれる。
労働基準監督署に提出するクレーンガーダーの計算、現場にクレーンを設置する際の躯体の検討等々。
これらはゼネコンの現場か技術部で行うものだが、僕が現場の設計室に居た時、現場監督が持ち込んできたことを思い出した。
技術部が手一杯で対応しきれないのかもしれない。
posted by TASS設計室 at 11:31| 閑話休題

人は自分が思うように考える

一般論より会社のルールを優先する人、社内規定しか眼中にない人がいる。
技術屋とし視野が狭い。
そのような人だけ、指示待ち人間では仕事は進まない。会議や打合せが多くなるわけだ。
何か違和感を感じたら、そこには考えることがある。ところが、人は自分が思うように考える。
客観的に観る訓練をしよう。
posted by TASS設計室 at 08:23| 日記

建築のAlexa

「アレクサ、壁量計算やって」
「アレクサ、4分割法の検討やって」
「アレクサ、基礎の計算やって」
建築のAlexaは、設計者の友達になりそうだ。
posted by TASS設計室 at 01:30| 閑話休題

薬害あって一利なし

薬害あって一利なし
vaccine(爆沈)
posted by TASS設計室 at 00:52| 閑話休題

小規模鉄骨造が少ない理由

小規模鉄骨造が少ない理由は、構造計算ルートのルート1に固執することにあるのではないか。
構造設計を行っていて、鉄骨造は小さくてもルート3が当たり前である。経済性が違う。
ヨーロッパではホットコラムが当たり前と聞いたことがあるが、日本でもホットコラムが主流になれば、柱梁耐力比の制限が無くなる。
小規模鉄骨造の保有水平耐力計算は、一級建築士に開放しても良いのではないか。2025年に小規模建築の高さ制限が改定されるが、それに合わせ、構造に関する制限も緩和したらよいと思う。
小規模鉄骨造の保有水平耐力計算は、設計も審査も、それほど難しいものではない。
posted by TASS設計室 at 00:31| 建築士

2022年12月15日

塑性化率を表にして出力する

塑性化率を表にして出力し、どの部材が塑性化し、どの部材に余裕があるか、眺めてみる。
最終的に出力しなくてもよいが、途中段階では役に立つ。軸組図形式で見るよりも、表のほうが数値が見やすい。A4の縦を表示するため、デュアルモニターの1つは縦置きにする。
posted by TASS設計室 at 18:59| 構造設計