2022年11月25日

意匠設計者と構造設計者の違い

最初は意匠も構造も学ぶが、途中から意匠と構造は分かれるというよりも、構造は嫌われる。
図面を例にとると、意匠設計者にとって図面は絵画であり、通り芯は図面を見苦しくする邪魔者であるが、構造設計者にとっては幾何学である。
基礎についていえば、意匠設計者は基礎を地盤と同じとみなし、構造設計者は基礎を建物の一部とする。
だから基礎を表現しない断面図を描く人がいる。木造住宅では、基礎は基礎屋さんが施工するもので、わたしは関係ない、という人がいる。
意匠設計者にとってコンクリートや鉄筋、鉄骨は単なるコストであり、断面は小さければ小さいほどよいものとされる。
posted by TASS設計室 at 15:57| 建築士

鉄骨造の構造設計

鉄骨造の意匠図作成は、構造設計事務所に依頼していただくほうが良さそうです。
意匠図と言っても、平面図・断面図・矩計図に基礎伏図・基礎断面図を設計の初期段階に渡すので、そこから仕上を考えていただく。鉄骨造のよいところは、開口部の位置を自由に決めることが出来ることである。
ALCの割付けのこともあるが、考え込まず、好きなように窓の位置を決めればよい。

柱の位置、梁の位置を決めることから始め、鉄骨階段とエレベーターまわりをまとめる。
そこまでやれば、木造専業の設計者にも鉄骨造の設計ができる。
普通の鉄骨造は、お決まりのディテールの組合せなので、ALC、QLデッキ、折版、e-Pile の納まりを理解すれば設計できる。
構造設計者の協力があれば、鉄骨造は難しくないですね。
                  
posted by TASS設計室 at 15:20| 鉄骨造