2022年11月19日

基礎梁の重要性

基礎梁の重要性を理解せず、工事費を低く抑えることしか考えていない人がいる。
基礎梁にヒンジができず、津着割裂破壊が起きないようにする。
この考え方は、ルート2でも同様だが、ルート2の場合は剪断力の割増し係数を2.0にする。
特に木造4階の設計では、基礎が2階建ての要領で設計されているものを見かける。アンカーボルトのコーン破壊は大丈夫ですか。
鉄骨造ではベースパックなどの納まりを詳細に検討するが、木造のアンカーボルトの場合も、同様の検討が必要である。基礎梁の幅150mmで、振分けを外に60mm、内に90mmとする人がいるが、納まるのですかね。
基礎梁って、何となく基礎があるというものではなく、重要なものなのです。特に木造専業の設計者が鉄骨造や木造4階建てを設計する場合、こんなことを気にして設計するとよいだろう。
基礎がしょぼすぎる設計を見かけるので、こんなことを書いた。
posted by TASS設計室 at 21:38| 構造設計