2022年11月12日

一部鉄骨造

部分的に異種構造を用いると、混構造になるだろうか。
RC造に鉄骨小梁、QLデッキを使うこともあるが、その場合も架構はRC造である。
ササラ桁だけ鉄骨にした建物の構造設計概要書に ■木造 ■鉄骨造 と書かれていた。
@木造建築の階段のササラ桁と踏板に鉄骨を使う
ARC造のメゾネットの上階の床を木造にする
BRC造、木造の外部階段を鉄骨造とする
地震時の水平力を負担する構造で判断するので、鉄骨を使っても、木造は木造である。
ところが、付属物をRC造にすると話しが違う。剛性が効いてくる。

posted by TASS設計室 at 10:53| 構造設計

壁倍率による計算は卒業しよう

木造(軸組工法、2x4工法)の構造計算で、壁倍率による計算は卒業しよう。
面材の剛性と耐力で計算することに慣れると、設計の応用範囲が広がる。
壁倍率による計算は、2階建て以下の壁量計算に使う程度に限る。しかし、木造専業の設計者は、2階建ての設計が圧倒的に多いので、それで十分である。
その延長線上で3階建て、4階建てを設計すると、ダブルの耐力壁を使うことになる。
ダブルにしなくても納まるものでも、ダブルにしているのである。
2x4工法ではミッドプライウォールを採用するが、軸組工法でも採用したらよいだろう。木造の設計者は、軸組工法と2x4工法の両方を学ぶことだ。
耐力壁の考え方は壁式鉄筋コンクリート造と類似点がある。
posted by TASS設計室 at 09:26| 木造の構造計算