構造計算ルートがルート2の場合、ルート2の審査ができる確認審査機関なら、適判にまわさなくて済む。
ルート2の審査が出来ない、あるいは引き受けてもらえない場合は、適合性半手機関にまわすことになる。
その際は、別途、適合性判定機関に申請し、判定通知書を得て、それを確認審査機関に提出して確認が下りる。
しかし、適判にまわして審査を受ければ確認が下りるというものではない。法適合確認のため、法的に適合していなければ、どこで審査しても下りることはない。
他社設計の木造4階建ての構造計算書がまわってきたが、作成した設計者は、プレカット屋の構造設計一級建築士である。普段は3階建ての計算を行っているのだろう。
それなりに検討されてはいるが、3階建てに塔屋として4階を載せて4階建てである。恐れ入った。
ダメでもともと。いつでもチェンジできるよう4階建ての構造計算書を作成した。壁は倍率ではなく、剛性で計算した。4階建ては、本来この計算だろう。
そもそも、壁倍率という考え方が僕は嫌いだ。木造に限らず、壁は剛性があって耐力がある。塑性率も関係がある。
2022年11月07日
ルート2の判定について
posted by TASS設計室 at 17:17| 構造設計
持ち込みの構造計算書の判定
持ち込まれた構造計算書をチェックしている。
KIZUKURIで無理やり4階建ての計算を行っているが、4階建ての計算ができる構造計算プログラムを購入したほうが良いのではないかと思う。
@壁倍率
A4階の偏心率
B剛性率
の計算で事前の準備や補足が必要になる。
7倍を上限として壁倍率で計算してもよいが、無駄ではないだろうか。
釘ピッチを@75あるいは@50にして、剛性で計算すれば壁耐力の上限が上がる。
重心と剛心が求められているので、偏心率を求めることができるが、計算書にか4階の偏心率が出てこない。
各階の層間変形は間接的に求められるので、剛性率の計算ができるが計算書に示されない。
基礎梁の計算も一貫していないので、分離して計算している。これは面倒なだけである。
KIZUKURI や kizukuri-2x4 は、使いやすいプログラムではあるが、3階建てまでにしておいたほうがよいのではないかな。手計算で補足することを考えたら、東京デンコーの「木三郎」「2x4壁式」を購入することを考えてはいかがか。
「木三郎」「2x4壁式」でも万能ではないが、現時点で使えるプログラムは、これしかない。エクセルで補足するにしても、スタート時点のポテンシャルが高いほうが作業性が良い。
KIZUKURIで無理やり4階建ての計算を行っているが、4階建ての計算ができる構造計算プログラムを購入したほうが良いのではないかと思う。
@壁倍率
A4階の偏心率
B剛性率
の計算で事前の準備や補足が必要になる。
7倍を上限として壁倍率で計算してもよいが、無駄ではないだろうか。
釘ピッチを@75あるいは@50にして、剛性で計算すれば壁耐力の上限が上がる。
重心と剛心が求められているので、偏心率を求めることができるが、計算書にか4階の偏心率が出てこない。
各階の層間変形は間接的に求められるので、剛性率の計算ができるが計算書に示されない。
基礎梁の計算も一貫していないので、分離して計算している。これは面倒なだけである。
KIZUKURI や kizukuri-2x4 は、使いやすいプログラムではあるが、3階建てまでにしておいたほうがよいのではないかな。手計算で補足することを考えたら、東京デンコーの「木三郎」「2x4壁式」を購入することを考えてはいかがか。
「木三郎」「2x4壁式」でも万能ではないが、現時点で使えるプログラムは、これしかない。エクセルで補足するにしても、スタート時点のポテンシャルが高いほうが作業性が良い。
posted by TASS設計室 at 15:19| 木造の構造計算