2022年11月30日

新型コロナ騒動

新型コロナ騒動が継続したのは、効果的に相互監視が行われたことである。
職場にクラスターが発生するといい連帯責任を負わせ、感染予防と言ってワクチンを打たせる。更に他人に感染させないためとしてワクチンを打たせる。
posted by TASS設計室 at 22:33| 日記

2022年11月29日

ルート2の審査

ルート2の審査ができることを公表している審査機関でも、審査できない場合がある。
木造4階の審査経験がないと言うので、適判に出したが、何のため審査手数料が 90,000円加算されるか分からない。そんな審査機関にルート3の計算は提出できない。木造3階の審査が多いのだろう。こちらとしては、適判のほうが話しが通じるので、適判にまわしてもらうほうが都合がよい。
意匠設計者は意匠の面倒見のよい審査機関を頼り、遠方まで出かける人がいる。法規に疎い意匠設計者は、そんなものだろう。
偏心率と剛性率を満たしてルート2という選択肢は木造軸組工法では定番の計算なので、対応できる審査機関が増えそうなものだ。審査機関に聞いてみると、KIZUKURI で計算してくる設計者が多いという。手計算で補足して出してくるそうだ。
鉄骨造のラーメンは柱にBCR295を使うので、ルート3が必須である。ルート1あるいはルート2で設計すると不経済である。ところが、柱の上下端をピンにしてしまえば、冷間成形角形鋼管の柱梁耐力比は関係なくなる。ブレース構造になったら、ルート3で計算するメリットがない。


posted by TASS設計室 at 22:45| 構造設計

2022年11月27日

新型コロナ

僕はワクチンを打っていない。あんな出来損ない、さっさと中止すべきだ。
新型コロナを指定感染症第5類に下げると何が変わるだろう。着地点はこんなことか。
現状
@ワクチンは緊急承認
A指定感染症第2類相当で強制力あり(形骸化している)
B指定医療機関が決めれれる(一部医療機関は受け入れ拒否)
C治療薬も緊急承認
D治療費は無料
5類に下げると
Eワクチンの緊急承認との整合性がなくなり、ワクチンの正式承認が求められる(ワクチン消滅)
Fコロナ治療薬も正式承認が求められる
G緊急承認されたコロナ治療薬は保険適用外となる
H今まで通りに医療機関で治療できる
I治療費は健康保険適用自己負担となる(普通の風邪だから)
新型コロナのワクチンは、従来のインフルエンザのワクチンと同様の扱いになるが、緊急承認では使えない。それでも緊急承認を継続するか。
緊急承認の治療薬の存在意義が薄れる。ただの風邪だからね。
製薬会社は高価な薬を売りたいだろうから、緊急承認の新薬を無料で使える方便を考えるかもしれない。
葛根湯なら数百円、新薬は数万円だから。
なんちゃって変異株が次々出るが、どういう訳か海外由来が多い。日本人はゴミでも舶来品が好きだ。
救急搬送を含み発熱外来について思うのだが、熱のある人の搬送や診察を断ることは、火がついた所に消防車が近づかないようなものだ。
posted by TASS設計室 at 17:05| 日記

保有水平耐力計算

建築設計者、特に構造設計者にとって、保有水平耐力計算と時刻歴応答解析のハードルが高い。時刻歴応答解析は何種類かの地震波を入れて計算するだけなので、計算そのものは明快だが、計算する機会がない。低い建物で蛇足のような計算は行ったことはある。僕は45mを超える建物は設計したことがない。
通常の仕事は1〜12階建ての全ての構造形式、高さ30m前後までである。その程度で間に合っている。
高さ60m以下の建物に適用する保有水平耐力計算は、1981年の新耐震から加えられてもので、1990年の建築学会の参考書に良いものがある。絶版になり、オークションでけっこうな値段がついている。
参考書や構造計算プログラムは完備しているが、未だに手を出せない人が多い。そのような人は木造建築の設計に従事している設計者に多く、木造4階建てが進まない一因にもなっている。
1981年の法改正以前に確立された技術で、コンピュータを使わなくても計算することができるようになっている。ちょっとしたコツを理解していただくが、出来る人は出来るが、出来ない人はいつまで待っても出来ない。
1981年以降で、1995年頃までに設計された建物は、手計算で保有水平耐力計算が行われていた。当時、コンピュータで計算するとひと晩かかっていた。夜の10時頃に計算をスタートさせると、翌朝出来上がっていた。時々エラーで止まっていたことを思い出した。
posted by TASS設計室 at 17:03| 構造設計

2022年11月26日

柱4本を検討する

ピロティの柱4本を検討するだけのために建物全体の計算を行った。20m x 10m の3階建て軽量鉄骨造である。部材数が多いので、計算に時間がかかった。結果は4本の内3本がNGだった。きわどいところでNGなので、もともと良い設計だった。計算書をPDFに変換したら、柱4本の断面検定だけでも約500ページになったので、出力を選んでコンパクトにまとめる。
改造された建物を購入したお客さんが心配に思って相談してくれたことは正解!!
電算だけではなく、手計算でも検証し、報告書を作成する。基礎梁がしっかりしているので、補強は難しくない。直下型地震を考慮し、上下方向の震度を1.0として補正する。いくら計算でOKになったとしても、建物は見た目の安心感も必要である。
posted by TASS設計室 at 23:10| 構造設計

ローコスト鉄骨造

RC造の耐震壁をエレメント置換して計算する際、壁の中央に縦に剛性の高い柱を設定する。鉄骨造のブレースの代わりに、こんな方法がないかと思ったら、既に積水のシャーメゾンが有った。
大和ハウス工業の枠付きブレースも、ブレース構造でありながら塑性変形能力が高い。鉄骨系プレファブメーカーはよく研究している。
全ての構造に言えることだが、耐力壁は奥が深い。
これらの特徴を比較したものが月刊誌に出ていないか探している。
建築技術、建築知識、日経アーキテクチュアに出ていないかな。
昔、建築技術に書かれていた記事だが、鉄骨造もあえて4号建築として設計するということを思い出した。
あえて4号建築である。
許容応力度を満たせば、構造に関する細則を除外しても良いというものである。これは審査が簡略化されると言うことであって、構造に関する細則を無視しても良いというわけではないと思う。
逆に保有水平耐力計算を行っても、4号建築というものもある。
posted by TASS設計室 at 11:34| 鉄骨造

2022年11月25日

意匠設計者と構造設計者の違い

最初は意匠も構造も学ぶが、途中から意匠と構造は分かれるというよりも、構造は嫌われる。
図面を例にとると、意匠設計者にとって図面は絵画であり、通り芯は図面を見苦しくする邪魔者であるが、構造設計者にとっては幾何学である。
基礎についていえば、意匠設計者は基礎を地盤と同じとみなし、構造設計者は基礎を建物の一部とする。
だから基礎を表現しない断面図を描く人がいる。木造住宅では、基礎は基礎屋さんが施工するもので、わたしは関係ない、という人がいる。
意匠設計者にとってコンクリートや鉄筋、鉄骨は単なるコストであり、断面は小さければ小さいほどよいものとされる。
posted by TASS設計室 at 15:57| 建築士

鉄骨造の構造設計

鉄骨造の意匠図作成は、構造設計事務所に依頼していただくほうが良さそうです。
意匠図と言っても、平面図・断面図・矩計図に基礎伏図・基礎断面図を設計の初期段階に渡すので、そこから仕上を考えていただく。鉄骨造のよいところは、開口部の位置を自由に決めることが出来ることである。
ALCの割付けのこともあるが、考え込まず、好きなように窓の位置を決めればよい。

柱の位置、梁の位置を決めることから始め、鉄骨階段とエレベーターまわりをまとめる。
そこまでやれば、木造専業の設計者にも鉄骨造の設計ができる。
普通の鉄骨造は、お決まりのディテールの組合せなので、ALC、QLデッキ、折版、e-Pile の納まりを理解すれば設計できる。
構造設計者の協力があれば、鉄骨造は難しくないですね。
                  
posted by TASS設計室 at 15:20| 鉄骨造

2022年11月24日

狭小地の4階建て、5階建て

狭小地だから4階建て、5階建てにしたい。
どうせなら6階、7階でもよいではないか。塔状比が4を超えたらCo=0.3として転倒に対する検討が必要になるが、計算してみる価値はある。難しいことをやらなくて済むよう都内なら塔状比は6以下にする。
鉄骨造で柱芯間隔4mなら、高さ20mも狙える。
狭小地の建物で、木造・軽量鉄骨造・鉄骨造の3通りで検討したことがあるが、鉄骨造に落ち着いた。
僕は最初から鉄骨造だと思っていたが、木造や軽量鉄骨造のほうが安いと思っている人がいたので、回り道した。
posted by TASS設計室 at 21:23| 構造設計

鉄骨造の意匠設計

鉄骨造は意匠設計も行う。
木造、RC、WRCは意匠設計者はお手のものだろうが、鉄骨造の意匠設計が苦手な人を見かける。
特に木造住宅専業の設計者が鉄骨造を手掛けると、慣れていないことが分かる。
構造図の伏図、軸組詳細図を先に作成することにする。それに肉付けをしていただく。
鉄骨階段はデザインの余地があるので、好きなように考えていただくことができるが、力の伝達に関しては任せていただく。施工性に影響する。
普段はエレベーターを使うので、避難階段が付いていればよいという程度なら、経済性を重視した無難な納まりにする。
posted by TASS設計室 at 16:40| 鉄骨造

コンペのプレゼンテーションについて思う

コンペのプレゼンテーションがエスカレートしている。
図面を見てイメージが浮かばない人に対してCGや動画で説明することに意味があるだろうか。
人はそれぞれ自分が思うように考える。人が違えば、違うふうに考える。アランチューリングの言葉に、そんな内容の言葉があった。
数学の幾何の問題で、補助線が引けない人は相手にしない。そのレベルが技術屋の出発点になる。
相手が会社の場合、トップがOKすれば、陰では意見を言う人はいるものの、面と向かってそれに異を唱える人はほとんどいない。
僕の顧客は技術屋あるいは中小企業のオーナーが多いので、サラリーマン社会の処世術には縁がないが、彼らの習性は理解している。僕は20代後半に自分ながらいいことを言ったと思っているが、「仕事を覚える前に世渡りを覚えることは良くない」と言った。
posted by TASS設計室 at 10:03| 日記

2022年11月23日

下手でも良いから読める文字

下手でも良いから読める文字を書く。
読みにくい手書きのメモが届くが、判読不明な文字がある。
打合せの際に図面にメモを加えるが、送る前に手を加えることを考えないのだろうか。
ちょっとした気遣いで読みやすくなる。

建築士の試験はマークシートなので、記述式の試験を受ける人は少ないと思うが、手書きの論述に慣れるとよい。構造計算書に設計方針や結果の考察を書くこともあるだろう。
読める文字を書いたら、次は内容である。

posted by TASS設計室 at 10:54| 建築士

2022年11月22日

鉄骨造の平面図と断面図は構造設計者が作成する

鉄骨造の平面図と断面図は構造設計者が作成する。
間取りを決めるだけの意匠設計者は、骨組が分からないから図面が描けない。
木造専業の設計者は、プレカット任せで、断面図すら描けない人がいる。
階段詳細が苦手のようで、幾何学的な表現に慣れていない。そんなものと思って、階段詳細は構造図として作成する。それを見て、どうしたいか意見が出てくる。
posted by TASS設計室 at 10:57| 建築士

2022年11月21日

構造計算プログラムがシャットダウン

構造計算プログラムがシャットダウンしてしまうので、何か悪いことをやってしまったと思ったら、節点移動で、隣りの節点とくっついてしまっていた。
そんな時は、先に隣りの節点を少し移動しておき、目的の節点を移動する。
同一節点にすることができるプログラムがあるので、出来ると思っていた。節点を移動する時は注意が必要だ。
任意の斜め軸を設定することができるが、交点が合っていない意匠図を受け取ると、通り芯を引き直す。
posted by TASS設計室 at 20:21| 構造計算プログラム

基礎の計算

FAP-3で基礎の計算を行ったものを見たが、引抜力に対する計算で、柱の位置を支点にしているので、浮き上がっても基礎梁に応力が発生しない。
杭基礎で杭の周面摩擦力で抵抗する場合は、それでもよいが、直接基礎の浮上りに対しては適切な計算ではない。浮上りを拘束しないという条件を加えて計算すると、浮上ったら基礎梁が抵抗する計算ができる。
上部構造を計算する場合は、浮上りを拘束して計算する。そうしないと建物に地震力が入らない。
しかし、浮上ったことで倒壊を免れる建物もある。
基礎の浮上りについての研究がある。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aijs/74/644/74_644_1803/_article/-char/ja/
https://www.sein21.jp/TechnicalContents/Ishiyama/Ishiyama0104.aspx
posted by TASS設計室 at 14:38| 木造の構造計算

応力が集中したら梁をやめる

無理な意匠につきあって苦労することがある。
応力が集中したら梁をやめる。あるいは梁断面を極端に小さくして応力集中を避ける。中間階の梁をやめて、基礎梁と最上階のみとすることもある。
そんなことをやると、フレームの剛性が低下するので、偏心率が大きくなり、Fes=1.5ということになる。

posted by TASS設計室 at 10:07| 構造設計

木造専業の構造設計はKIZUKURIのユーザーが多い

木造専業の構造設計はKIZUKURIのユーザーが多い。それで4階建てにチャレンジしている。
3階建て以下なら、使いやすいプログラムである。
2x4工法に関しては、kizukuri-2x4では開口部の設定が面倒なので、苦労すると思う。
RC,WRCの構造計算プログラムでは、最初に無開口の壁を入力し、そこに開口のデータを加えるので、開口寸法の変更に容易に追従可能である。
KIZUKURIは軸組工法、2x4工法共に、相変わらず基礎の計算が分離されているので、データの転送を行わなくてはならない。
2x4工法の4階が避けられている理由の1つは、保有水平耐力計算を行うことにある。軸組工法はルート2の計算なので、偏心率と剛性率のチェックだけで済む。
基礎の計算では、せん断力の割増係数を1.5で計算している人が多いが、ルート2の場合は2.0にすることを忘れないように。技術基準解説書(2020) P.389

posted by TASS設計室 at 09:50| 木造の構造計算

2022年11月20日

なぜKIZUKURIで4階建ての計算を行うのか

KIZUKURIでも4階建ての許容応力度計算を行うことは出来るが、手計算で補足することが多いのではないか。ルート2でよいので、ルート1と大して変わらない計算だが、下記の計算で@とAはできないと思う。
全てを面材の耐力壁にしてβ割増を避けることは常套手段である。ルート2なので、RC梁の設計用剪断力の割増係数はn=2.0になる。
基礎梁の計算を分離すると面倒ではないかな。引抜力が大きいので、基礎の浮上りも出てくることがある。
@偏心率(4F)
A剛性率
B水平力のβ割増
C設計用剪断力の割り増し係数n=2.0
D基礎梁の計算
E壁倍率によらない耐力壁の計算
posted by TASS設計室 at 22:40| 木造の構造計算

出入り口は有っても相手が準備できない

出入り口は有っても相手が準備できないものがある。僕は無理と判断した。
そんな計画案は没にしてしまえばよいのだが、それを言い出せない人たちがいる。
会社というものは、そんなもので、トップが変な案を言い出すと、取り巻きの人たちはそれを否定することができない。
何かを決める際、何通りもの設計を行い、比較表と見積書を作って説明する。結論は見えているので、そんなもの、簡単に済ませる方法はいくらでもある。大手企業的プレゼンテーションは大げさなものだ。

posted by TASS設計室 at 21:36| 構造設計