2022年10月28日

木造軸組工法の構造計算プログラム比較

木造軸組工法の構造計算プログラムで僕が使ったことがあるものは@〜Bである。
@KIZUKURI
AHOUSE-ST1
B木三郎
木三郎は機能が豊富で、特に気に入っているところは。添え柱の計算が出来ることである。柱の耐力が不足したところだけ半柱を添えるなど、部材を付加することができる。
壁の剛性による計算もでき、釘ピッチを変えることで剛性の調整も可能である。@〜Bのプログラムで、保有水平耐力計算ができるのは木三郎だけである。4階建ての計算に最も適している。
C変わった使い方としては、BUS-6で形状データをつくり、FAP-3で読み込んで応力計算を行い、MED-3で断面算定を行う。【データ作成】【応力解析】【断面算定】を分離して計算する。一方通行だが、データの転送ができる。
posted by TASS設計室 at 00:38| 木造の構造計算

4階建ての設計

4階建てを設計する場合の構造形式と構造計算プログラム
▲はお勧めしない。
★は特にお勧め。
@RC造:BUS-6【高さ20m以下でもルート3が多い】
AWRC造:壁麻呂【平均せん断力法の計算は捨て難い】
BS造★:BUS-6【杭まで一貫計算】
C木造2x4工法★:2x4壁式3
D木造軸組工法★:木三郎【ルート2の計算ができ、適判不要】
E軽量鉄骨造▲:BUS-6【ラーメンのほうがよい】
F混構造★(WRC造+木造2x4工法):2x4壁式3【混構造の計算は最も使いやすい】
G混構造▲(S造+木造2x4工法):BUS-6、2x4壁式3
H混構造▲(RC造+木造2x4工法):BUS-6、2x4壁式3
I混構造▲(WRC造+木造軸組工法):壁麻呂、木三郎
J混構造▲(S造+木造軸組工法):BUS-6、木三郎
K混構造▲(RC造+木造軸組工法):BUS-6、木三郎
混構造の下部構造の計算は、上部構造の荷重を引き継ぐので、特殊荷重の入力機能が使いやすいプログラムが適している。
★印を付けてみると、木造の構造計算は東京デンコーのプログラムの使用頻度が高いことが分かる。

posted by TASS設計室 at 00:27| 構造設計