2022年10月07日

手摺の設計

デザインに凝った手摺の設計は難しい。
廊下・バルコニーの手摺に作用する水平力の指針に基づく計算を行うと、細い部材では成り立たない。
戸建住宅の手摺は、寄りかかったら倒れるものもある。自宅は自己責任で、うちの家の手摺もヤバいところがある。
設計する際は建築学会の荷重指針(2015)に基づく設計とするが、階段の手摺は、強度に関する規定はあるが、たわみに関しては廊下・バルコニーとは異なるので規定に含まれていない。
しかし、廊下・バルコニーに準じたほうが良い。
posted by TASS設計室 at 20:37| 構造設計

杭基礎の基礎梁

上部構造の計算と分離して杭基礎と基礎梁の計算を行う。
杭の曲げ戻しを基礎梁だけで処理するなら、こんな方法があるので、エクセルのシートを作っている。
地盤改良にするか支持杭にするか決めかねているので、どちらになっても良いよう準備している。
混構造や木造にスクリューパイルを使うこともあり得るので、昔ながらの方法で対応する。
posted by TASS設計室 at 15:10| 構造設計

改修工事の設計

倉庫とスーパーマーケットの改修工事の設計を行っている。
どちらも部分改修で、倉庫は構造設計だけだが、スーパーマーケットは消防を含み法規に関することも調整する。10,000uとか20,000uという建物だが、その一部分の改修である。
これらの用途の建物や工場は、改造しながら使うものであり、途中経過を調べることから作業を始める。
施設の担当者は昔のことを知る人がいないので、山積みにされた資料が頼りである。構造計算は手計算であったり、応力解析だけコンピュータが使われている時代である。

posted by TASS設計室 at 08:27| 構造設計

ラーメン的壁式鉄筋コンクリート造

4階建て混構造の1階が壁式鉄筋コンクリート造でありながら、基準は満たすものの壁量が少ない通りがある。辛うじて偏心率は0.15以内になるものの保有水平耐力が僅かに不足した。
壁を厚くした上で曲げ補強筋を増やし、基礎梁を増強して壁の曲げ耐力を上げ、何とかクリアした。そのフレームはラーメンのようなものになるが、開口の大きい壁式鉄筋コンクリート造として設計できる。
昔ながらの平均せん断力法、節点振分け法で計算した。この計算は分かりやすいので捨て難い。
Dsは0.5でよいので、WRCの一部にラーメン構造を組合わせることができたらよいと思った。
壁配筋を柱のようにして、135°のフックを付けるスターラップのディテールにする。
posted by TASS設計室 at 07:31| 構造設計