2022年10月02日

枠付きブレース

RC造の耐震補強では枠付きブレースを採用するが、S造でも枠付きブレースを採用することがある。
S造の新築で枠付きブレースを採用することもできる。引張ブレースで、ブレース端部の変形能力を高めるため、枠の取り付けボルトを節点から離すことも考えられる。これで構造特性係数を 0.3程度にすることもできる。節点の変形を許容する設計に興味が出てきた。

木造軸組工法でも、β割増しを避けるために面材の耐力壁を採用し、スジカイは極力使わないようにする。
そこで、小規模な鉄骨造で、面材の耐力壁を使うことも考えられる。準耐火構造の鉄骨造では、CLTを耐力壁として使うことも出来るのではないだろうか。
posted by TASS設計室 at 16:33| 構造設計

小規模な建物のルート3の敷居を低くする

小規模な建物の保有水平耐力計算を行うことを推奨するため、ルート3の設計の敷居を低くしたらどうだろう。小規模な建物のルート2やルート3の設計を構造設計一級建築士に限定せず、講習を受けた一級建築士に開放するという考え方はないだろうか。少なくともルート2なら可能性がありそうだ。
審査機関でも、ルート2の審査ができるところがあるので、足並みをそろえるのである。構造設計一級建築士未満の構造設計を行っている一級建築士を対象とする。
構造設計一級建築士を持っていても、保有水平耐力計算を実務として行うことができない人も少なくない。資格を取っただけで、持っていても意味がない。

そこで、2x4工法の4階建てをルート2で設計できるようにすることも、4階建てを普及させるための助けになる。その際、反曲点高比を0.5から1.0に改めることが必要になる。

posted by TASS設計室 at 11:46| 構造設計