職人のぎっくり腰で、木造住宅のアンカーボルトのセットに行くことになった。
土台用のアンカーボルトと、ホールダウン金物用のアンカーボルトをセットするが、厚さ250のスラブ内に定着するものもある。アンカーボルトを現場で曲げるか、鉄筋の加工場で曲げてもらうか、どちらかにする。
棟梁と2人で作業する。70坪の混構造の住宅で、ボルトの本数が多い。鉄筋は僕に任せてもらいたい。
2022年09月05日
木造住宅のアンカーボルトのセット
posted by TASS設計室 at 16:48| 木造住宅
反曲点高比0.5について考える
建物に生ずるの応力は、全ての部位で辻褄が合っていることが原則である。RC造、S造も同様で、2x4工法に最も近いWRC造も応力の均衡が保たれている。
ところが、2x4工法の壁は、反曲点高比0.5として応力計算が行われているが、マグサ(開口上部の梁)の短期荷重時の断面検定が行われておらず、単純梁として計算されているだけである。
僕が聞いた説明は、上部に床荷重が載っており、押さえ効果があるから、マグサ端部の短期荷重時のモーメントは釣り合っているとのことである。
それなら、そのような説明と、数値的な裏付けが必要である。四の五の言わず、反曲点高比を1.0として計算することにするが、一次設計の金物が大きくなる。
保有水平耐力計算では反曲点高比を1.0にするので、ルート3の計算が必要になる建物の場合は、保有耐力時の引抜金物で決定する。
ついでに言うと、基礎梁の計算では、壁の脚部のモーメントを基礎梁芯まで延長して計算するという、一般の建物では当たり前のことが、木造住宅では行われていない。
大勢に影響ないので、今のままで良いのかもしれないが、規模が大きくなったり、杭基礎を採用する場合は、一般の建物と同様の手順で設計したほうがよいだろう。
ところが、2x4工法の壁は、反曲点高比0.5として応力計算が行われているが、マグサ(開口上部の梁)の短期荷重時の断面検定が行われておらず、単純梁として計算されているだけである。
僕が聞いた説明は、上部に床荷重が載っており、押さえ効果があるから、マグサ端部の短期荷重時のモーメントは釣り合っているとのことである。
それなら、そのような説明と、数値的な裏付けが必要である。四の五の言わず、反曲点高比を1.0として計算することにするが、一次設計の金物が大きくなる。
保有水平耐力計算では反曲点高比を1.0にするので、ルート3の計算が必要になる建物の場合は、保有耐力時の引抜金物で決定する。
ついでに言うと、基礎梁の計算では、壁の脚部のモーメントを基礎梁芯まで延長して計算するという、一般の建物では当たり前のことが、木造住宅では行われていない。
大勢に影響ないので、今のままで良いのかもしれないが、規模が大きくなったり、杭基礎を採用する場合は、一般の建物と同様の手順で設計したほうがよいだろう。
posted by TASS設計室 at 16:34| 2x4工法
2025年の法改正でルート1の範囲拡大
2025年の法改正でルート1の範囲が拡大される。
高さ16mというものである。
今までは法改正の際に、駆け込み需要というものがあったが、2025年は申請待ち、着工待ちが起きるのではないか。
木造は鉄骨造のルート1と異なり、面積の制限が無いので、耐火構造にすれば大規模なものを建てることができる。木造で3階建て高さ16mという法改正は、木造の商業建築、事務所、学校に用途を拡大することが狙いか。
そうなると、ハイブリッド構造の規準が必要になる。住宅産業の集まりである木造の業界にできるかな。
高さ16mというものである。
今までは法改正の際に、駆け込み需要というものがあったが、2025年は申請待ち、着工待ちが起きるのではないか。
木造は鉄骨造のルート1と異なり、面積の制限が無いので、耐火構造にすれば大規模なものを建てることができる。木造で3階建て高さ16mという法改正は、木造の商業建築、事務所、学校に用途を拡大することが狙いか。
そうなると、ハイブリッド構造の規準が必要になる。住宅産業の集まりである木造の業界にできるかな。
posted by TASS設計室 at 10:21| 構造設計
ルート2の設計を一級建築士に開放する
高さ20mという制限付きでもよいので、ルート2の設計を一級建築士に開放してもよいのではないか。
ルート2で設計可能な建物と言えば、
@木造3階で軒高9mを超えるもの(2025年に改訂され、ルート1で可能になる)
A木造軸組工法4階建て
ルート3が多いが、ルート2でも設計可能なものは、
BRC造(ルート1で壁量が少し不足する場合)
CS造
※ 冷間形成角形鋼管を使ったルート2も可能だが、不経済なので、そんな設計はしない。
※ 鉄骨造はルート3が主流で、ルート1も採用しない。
※ 鉄骨造でルート1やルート2を採用するのは、適判を避けることが目的になっている。
ルート2で設計可能な建物と言えば、
@木造3階で軒高9mを超えるもの(2025年に改訂され、ルート1で可能になる)
A木造軸組工法4階建て
ルート3が多いが、ルート2でも設計可能なものは、
BRC造(ルート1で壁量が少し不足する場合)
CS造
※ 冷間形成角形鋼管を使ったルート2も可能だが、不経済なので、そんな設計はしない。
※ 鉄骨造はルート3が主流で、ルート1も採用しない。
※ 鉄骨造でルート1やルート2を採用するのは、適判を避けることが目的になっている。
posted by TASS設計室 at 01:16| 建築士